人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ」

2020/05/15公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ」


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

CO2地球温暖化は根拠が不明確

実は、地球科学者の90%は「CO2が地球温暖化の原因」という説を信じていないと教えてくれる一冊です。なぜならば、地球科学者の間で、いまだに地球の気候変動の原因について議論があり、結論が出ていないからです。CO2地球温暖化は根拠が不明確であり、説明に誤りが多く、科学史上最大のスキャンダルになるだろうと本書は断言しています。


地球温暖化を主張している人たちは、1970年代には地球は寒冷化して氷河期に突入すると主張していました。そもそも地球の気温が何によって変動しているのか、地球科学者は解明していないのです。今のシミュレーションでは奈良時代や江戸時代の寒冷化の時代を再現できません。CO2を地球温暖化の主な原因としているのは、あくまでも推測でしかないのです。


そもそも現在の気候シミュレーションモデルは、現実の大気になんとなく似た大気をつくりだすプログラムと、現実の海洋とは似ても似つかない海洋をつくりだすプログラムと、極度に大雑把な雪・氷をつくりだすプログラムが組み合わされたコンピュータプログラムの集合体でしかないという。最大の問題は、気候モデルすべてが、気候の形成と変動に最重要な役割をもつ太陽エネルギーを不変として扱っている点なのです。


2012年に発表された論文では、海表面温度が1970年から2000年にかけて上がっているというデータを示し、その理由についてCO2の影響は小さく、海流の中の垂直方向での熱移動が原因だと結論づけられていたという。もちろん海流が原因だというのもあくまで推測なのです。


「すべてCO2の影響」は多くの因子を無視した暴論・・・1900年から1940年くらいまでは暖かくて、1970年くらいまでは寒くて、それからまた気温が上がって・・・と。ただ、2000年くらいからは気温があまり変わっていない(伊藤)(p84)

CO2地球温暖化で利益を得るグループ

では、なぜCO2地球温暖化が現代社会の常識となっているのでしょうか。この本では、その原因は、CO2地球温暖化やその対策としての排出権取引や炭素税等の仕組みで利益を得るグループが、活発に活動しているからだというのです。例えば、予算を確保したい官僚や研究者です。「これからはCO2を出さないエネルギーが必要」と申請書を書いて、予算を確保するのです。この本では、ポスドク(博士研究員)の人たちが「意向に沿ったデータが出るまでやれ」と上司から命じられ、研究者として葛藤して精神が病んでしまう人もいるらしいのです。


また、資金を供給する富裕層やヘッジファンド。資金目当ての環境NGO。盲目的に報道するマスコミなどの存在もあります。国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、その目的達成のためにさまざまな分野の研究組織・研究者たちを活用してプロパガンダ用レポートを作成しています。さらに、温暖化懐疑的な意見を発表するような科学者は、研究費、雇用面で不利な扱いを受けることになるのです。そして先進国から金と技術を引き出したい発展途上国にとっては、地球温暖化問題は、格好の議題であり、「大気汚染」の問題を一緒に解決してくれるので、ウソも方便という部分もあるのです。


一度、露骨に私に圧力をかけようとして環境省の役人が電話してきたことがあったが、私はその男を逆に叱責してやった・・・私の海洋研究開発機構での研究職の契約更新は事務レベルで拒否されてしまった・・・アメリカでも、危機的温暖化説に懐疑的な意見を公にする科学者は、研究費獲得や論文発表、雇用などで不利な扱いを受ける(中村)(p172)

恐れるべきは地球寒冷化

人類がこれから恐れるべきは地球温暖化ではなく、これから確実に訪れるであろう地球寒冷化だと主張しています。なぜなら、温暖化は農産物の生産量を増やしますが、寒冷化は食料危機のきっかけとなるのです。地球は10万年の氷期と1万年の間氷期サイクルを繰り返しており、そろそろ1万年の間氷期が終了しようとしているタイミングなのも怖いことです。


「CO2が地球温暖化の主犯」というのは、あくまで「仮説」である、という主張にびっくりしました。もし地球が寒冷化した場合、食料が不足することとなり、人類存亡の危機となります。一方、地球温暖化の場合は、短期間には食糧生産が増加し、プラス面が多いというのです。これだけ地球温暖化を煽っておいて、仮に温暖化が止まったり、寒冷化したらIPCCの人たちはどう言い訳をするのでしょうか。楽しみです。良い本をありがとうございました。


無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信)
3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。

この本で私が共感した名言

・もともとIPCCは、2000年以降は急速に温暖化が進むと説明していたが、2010年になってもまだ温暖化の兆しがみえなかったため、2013年に発表した第5次評価書では、気温が急激に上昇するのは2030年ごろからだと理由もなく時期をずらした(丸山茂徳)(p18)


・2006年(平成18年豪雪年)に太陽活動が突然低下し、ここ10年ほどは日米欧で大雪が降るようになったので、困ったIPCC派学者たちは、「CO2温暖化で北極海氷が解け、北極上空と中緯度上空との気温差が小さくなったので、偏西風が弱くなり南北に蛇行しやすくなったためだ」と釈明している(p63)


・IPCCの第4次報告書では、静止衛星から測定した過去50年ほどの海面上昇は測定誤差は大きいが、およそ20センチ程度であろうと述べている・・・なぜツバルなどの島国では数メートルに達する海面上昇が起きているのか?答えはシンプルで、地下水の汲み上げが原因である(デビッド・アーチボルド)(p110)


・温暖化によって、北欧、中央アジア、カナダなどの中緯度から高緯度の地域は、大量の穀物生産地帯に変わり、また、家畜の大量生産に一役買った。もしこれが逆に、寒冷化によって・・・どれほどの食糧難になるのかは誰にでも想像できるだろう(デビッド・アーチボルド)(p104)


▼引用は、この本からです。
「地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ」
丸山、戎崎他、宝島社


【私の評価】★★★★★(92点)


目次

第1章 地球温暖化の原因は人為起源CO2ではない
第2章 温暖化は人類にとってメリットのほうが大きい―地球温暖化と世界の食糧生産
第3章 IPCCとメディア報道の嘘
第4章 寒冷化が招く異常気象の時代
第5章 本当の地球環境問題とは何か?
第6章 国連が招くカオスとプラネタリー・バウンダリーの真実
第7章 人類史上最大の試練の時代
終章 これからどうすべきか?



著者略歴

丸山茂徳(まるやましげのり):1949年、徳島県生まれ。東京工業大学地球生命研究所主任研究員。地球と生命の起源と進化を研究。2000年米国科学振興協会(AAAS)フェロー選出、2006年紫綬褒章受章。2014年、日本人で4人目となる米国地質学会名誉フェローに選出


戎崎俊一(えびすざきとしかず):1958年生まれ。国立研究開発法人理化学研究所主任研究員。86年、東京大学理学系大学院天文学専門課程修了、理学博士。アメリカ合衆国National Research Council、神戸大学大学院自然科学研究科、東京大学教養学部を経て1995年より現職。専門は天体物理学、計算科学


川島博之(かわしま ひろゆき)・・・1953年生まれ。ベトナムの複合企業グループであるビン・グループの主席経済顧問。東京大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。農水省農業環境技術研究所、東京大学農学部准教授を経て現職


アーチボルド・デビッド:がんに関する研究をパースのカーティン大学で行っているオーストラリア人科学者。過去に地質学者として石油探査に従事。過去15年間に気候、戦略地政学的課題、戦闘機の設計に関する書籍、記事、論文を出版。


中村元隆(なかむら もとたか)・・・マサチューセッツ工科大学で理学博士号を取得し、通算25年間近くに渡ってマサチューセッツ工科大学、ジョージア工科大学、NASAの研究所、デューク大学、海洋研究開発機構で異常気象や気候変動を研究。(独)海洋開発研究機構(JAMSTEC)の主任研究員


地球温暖化関係書籍

「「脱炭素」は嘘だらけ」杉山 大志
「地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ」
「「地球温暖化」の不都合な真実」マーク・モラノ
「地球温暖化への挑戦」薬師院 仁志
「「地球温暖化」狂騒曲 社会を壊す空騒ぎ」渡辺 正
「環境問題の嘘 令和版」池田 清彦
「CO2温暖化論は数学的誤りか」木本 協司


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 

人気ブログランキングへ


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村へ


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
>>バックナンバー
登録無料
 



<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 , , , , , , , , , ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: