「「地球温暖化」の不都合な真実」マーク・モラノ

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「地球温暖化」の不都合な真実

【私の評価】★★★★☆(83点)


■国連気候行動サミットが盛り上がって
 いるので手にした一冊でははなく
 偶然サミット前に手にした一冊です。


 この本では、地球は温暖化していない、
 氷河は昔から減少してきただけ、
 海水面も昔から安定して上昇してきた
 という科学者の証言を引用しています。


 多くの科学者がデータから見て、
 地球は温暖化していないし、
 そもそもCO2と地球温暖化の相関が
 あるとは言えないと証言しているのです。


・気象学者トム・ワイスミューラーも、
 「過去1000年近く、気温とCO2濃度に相関は
 なかった」と断じ、こう書いている・・・
 過去一万年を見ても、CO2と気温に関係は
 認められない。CO2が気候を変えると言う人たちは、
 空想世界で数字いじりをしているだけ」(p63)


■海面上昇についても、CO2増加による
 温暖化によって上昇しているのではなく、
 数千年にわたって上昇しているだけ。


 氷河がなくなったのもCO2増加による
 温暖化によって減少したのではなく、
 前から氷河は減少傾向にあった。


 すべては地球温暖化を前提とした
 キャンペーンという面を持っている
 のです。


・海面上昇のペースは過去100年以上ほぼ一定で、
 CO2排出が増えてから加速した気配はない。
 実のところ地球の海水面は、8000年前から
 現在まで、ほぼ同じペースで上がってきた(p80)


■つまり、「地球温暖化」とは、
 一部の気候学者が政治家を取り込み、
 国連の権威を利用して行っている
 キャンペーンであるということです。


 そしてその活動により利益を得る
 団体、組織、国家が、地球温暖化に
 乗っかった。


 もうここまで来れば、
 地球温暖化を仕事にしている役所や
 団体が「地球は温暖化していません」
 などとは言えないのでしょう。


・英国サウサンプトン大学のジョン・ブリグネル
 名誉教授・・
 「IPCCの設立は科学史上の大惨事だった。
 科学組織を装う政治団体にすぎないのだが、
 国連の権力を盾に信者をたちまち増やした。
 『第三者の査読』は本来の意味を失い、
 たちの悪い検閲に姿を変える・・
 気心の合う煽動集団ができ、誰でも検事や
 弁護士、判事になれる。
 彼らは総力をあげ、異論を吐く
 人物や敵対者を排除してきた(p154)


■すでに温暖化防止のために
 バイオマス燃料を使ったり、
 不安定な再生可能エネルギーを
 導入することで、何兆円もの
 国富がCO2を削減することに使われています。


 嘘も百回言えば真実になる
 という法則がありますが、
 地球温暖化もその事例の一つとして
 歴史に記録を残すのでしょうか。


 モラノさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ロンドン大学の名誉教授フィリップ・ストットも
 気候変動のCO2主因説を退け、2008年に
 こう書いた。「気候変動の要因つまり変数は
 数百もある。政治的に選んだ一個(CO2)に
 固執する『対策』など、
 検討ちがいもはなはだしい」(p59)


・NASA大気部門のジョン・S・テオン博士が、
 2009年に書いている。
 「気候が変動しているかどうかも、人間活動が
 気候にどれほど影響するかも未知数・・・
 というのがNASAの公式見解(p36)


・IPCC報告書を査読したジョン・マクリーンも・・
 「実のところIPCCは、人為的CO2温暖化説を
 広めるために国連が作ったロビー集団だと
 いえる」(p44)


・デンマーク・オルフス大学の研究者による
 2006年の論文も、グリーンランドの氷河は
 過去100年間ずっと縮小中だから、人為的
 CO2とは関係ない」と結論(p79)


・ニューヨーク・タイムズ紙・・脅威派と
 メディアは、2005年や2010年、2015年の
 「記録的な高温」も叫びたてた。
 だが少し調べてみると、年ごとの気温差は
 0.01℃代(ぜいでい0.1℃)しかない・・
 要するに過去20年ほど、
 気温はあまり変わっていない(p103)


・ドイツの気象物理学者のクラウス=エッカート・
 プルスは・・「10年前は私もIPCC説の
 宣伝カーだった。だが事実とデータを調べるにつれ・・
 IPCCとメディアが広めるのは事実もデータも
 無視したヨタ話だとわかって怒り心頭。
 いっときにせよ、事実を調べもせずヨタ話を
 垂れ流した自分を恥じるばかりだ」(p140)


・懐疑派の研究者は「脅しや恐喝を受けていた」・・
 IPCC報告書の責任執筆者リチャード・トール・・
 彼はIPCCが特定集団に「乗っ取られた」現状を
 嘆き、「議長も作業部会長三名も辞任せよ」
 と迫った(p147)


・「地球温暖化」ではなく、
 どんなことでも説明できそうな
 「気候変動」を使う気候学者が増えてきた。
 なぜ呼び名はコロコロ変わるのか・・・
 地球の気温は過去およそ20年、
 ほど横ばいを続けている(p163)


・2012年のニューヨークタイムズ紙によると、
 環境活動団体シエラクラブは、天然ガス業界から
 『26億円の寄付』をこっそり受け取っていた・・
 寄付の一部をシエラクラブは「石炭火力発電の
 新設阻止と古い施設の解体」キャンペーンに
 使った(p234)


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■目次

1章 嫌われ者の身上書
2章 いつか来た道
3章 虚構の「合意」
4章 尾が犬を振る?
5章 脳内の危機
6章 折れたスティック
7章 長い足踏み
8章 気候予測と事実の大差
9章 消えゆく「合意」
10章 腐敗の証明:クライメートゲート事件
11章 温暖化? 気候変動?
12章 ご心配なく
13章 延期作戦
14章 黒い謀略 
15章 乗り遅れるな! 
16章 偽善者ばかり 
17章 子どもをダシに 
18章 無駄の押しつけ 
19章 緑の蛮行 
20章 救いの光 



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