「明日が見えないときキミに力をくれる言葉」ひすいこたろう
2014/06/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
伝記ってこんなに面白い
偉人の伝記を語らせたら、「ひすいこたろう」さんが一番だと思います。本当は、原書を読むのが良いのでしょうが、そのためにはきっかけが必要です。こたろうさんは、笑わせながら、「伝記ってこんなに面白いんだ!」ということを教えてくれるのです。
カップラーメンを作った安藤百福の伝記では、財産を失った百福が、何か事業をはじめてみよう。何がいいだろう。「何をやれば、世の中を明るくできるだろう?」と言っています。道はいくらでもあるのです。
生き方のカッコいい人に惚れると、人はカッコよく生きたくなるものなんです・・・そしてそのためには伝記を読むのが一番です(p7)
幕末には、ドラマがある
紹介されるのはカーネル・サンダース、出光佐三、ヘレン・ケラーなどで、ここら辺は手堅いところ。ヘレン・ケラーは、「障害は不便です、でも不幸ではない」と言っています。長嶋茂雄は変化球でしょうか。
幕末の女流歌人・野村望東尼では、こたろうさん得意のビックリを忍ばせました。高杉晋作が「おもしろき 事もなき世に おもしろく」と詠むと、望東尼が続けて「住みなすものは 心なりけり」と詠んだというのです。幕末には、ドラマがあるのです。
世の中には、からだが生きていても、心が死んでいるものがいる。反対に、からだは死んでも、魂が生きているものがいる。死んで、朽ち果てることのないものを残せるのであればいつ死んでもいい。生きて大業をなしとげる見込みがあれば、何としてでも生きのびろ(吉田松陰)(p205)
できることをやり続ける
この本の結論は、「できることを、やり続ける」ということだとわかります。カーネル・サンダースは60歳過ぎてからフライドチキンのレシピを売ろうとしています。サンダースは「できることはすべてやれ。やるなら最善を尽くせ。これが何かを達成するための唯一の流儀じゃないかな。」と言っているのです。
結果が出なくとも、結果が出ても、やればいいじゃないですか。いま、できる「小さなこと」を「すべてやる」ことが情熱であると、ひすいこたろうさんは語るのです。こたろうさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・一、愚痴をやめよ
二、世界無比の(日本の)三千年の歴史を見直せ
三、そして今から建設にとりかかれ(出光佐三)(p40)
・「避けることのできない苦しみを避けようと思わないこと満たされることのない欲望を満たそうと思わないこと ・・(道元)(p198)
・伊勢神宮では、今日も神職さんが朝早く起きてあなたの幸福を願ってくれています。・・・伊勢湾台風の翌日も行われていますし、戦時中、空襲で焼夷弾が雨あられと落とされた翌日も行われています(p159)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★★(94点)
目次
カーネル・サンダースの「チキンフィレサンド」
伝説の経営者・出光佐三の「愛」
マイケル・ジャクソンの「ムーンウォーク」
長嶋茂雄の「スクランブル・プッシュ! 」
ヘレン・ケラーの「涙」
安藤百福の「カップヌードルセラピー」
伊勢神宮の「ワッショイ」
冒険家・栗城史多の「ありがとう」
女流歌人・野村望東尼の「和歌」
革命家・高杉新作の「腕前」
著者経歴
ひすいこたろう・・・新潟県出身。作家、コピーライター、漢字セラピスト。日本メンタルヘルス協会の衛藤信之氏から心理学を学び心理カウンセラー資格を取得。
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読んでいただきありがとうございました!
本のソムリエ様
この度は、編集担当させていただきました、ひすいこたろう先生のご本『明日が見えないときキミに力をくれる言葉』をお取り上げくださいまして、誠にありがとうございます。
しかも、かなりの高評価をいただき、二重で嬉しい限りでございます。
今後ともよろしくお願い致します。
この度は、本当にありがとうございました。
田中孝行
こちらこそ、良い本をありがとうございました。
先日、Facebookに載っていた『明日が見えないときキミに力をくれる言葉』昨日購入しました。
アスリートの道を選択し日々苦悩と生きている16歳の三男に送ります。私の言葉より、説得力があり感じるものがあると思います。
素敵な本との出会い♪ありがとうございました。