「海の都の物語〈4〉―ヴェネツィア共和国の一千年」塩野 七生
2010/05/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■今は観光地となったヴェネツィア。
15、16世紀には、地中海に大きな勢力を持つ
都市国家でした。
あの小さな人口数十万のヴェネツィアが
勢力を広げることができたのか。
■資産を持たない海上国家なので、
富は交易から得るしかありません。
船を使った海上貿易と海軍力こそ
ヴェネツィアの富の源泉であったのです。
■また、聖地巡礼を観光ビジネスとするほどの
配慮ときめ細かさは、現代の日本にも
通じるものがあると言えます。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「面白くてためになる書物が、良書なのである」ホラティウス(p5)
・現実主義者が誤りを犯すのは、自分たちが合理主義者でリアリストなものだから、非合理的に行動する相手を理解できないからなのだ。まさかそんなバカなまねはすまい、と思ってしまうのである。(p41)
・歴史では、無用な戦いと無用でない戦いを判別することはできない。深入りしすぎたか深入りしないで済んだかの、ちがいしか存在しない。(p56)
・ヴェネツィア共和国は、主要国に大使を常駐させた、世界では最初の国であった(p78)
・「世の中には、人に推めるべきか、それとも推めないほうがよいのかと迷う事柄が、三つある。第一は結婚、二つ目は戦争、最後の一つは聖地巡礼だ」(ブルテンベルグ伯)(p150)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
「海の都の物語〈1〉ヴェネツィア共和国の一千年」
「海の都の物語〈2〉ヴェネツィア共和国の一千年」
「海の都の物語〈3〉ヴェネツィア共和国の一千年」(未収)
「海の都の物語〈4〉ヴェネツィア共和国の一千年」
「海の都の物語〈5〉ヴェネツィア共和国の一千年」
「海の都の物語〈6〉ヴェネツィア共和国の一千年」
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