「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙」喜多川 泰
2007/10/22公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
受験生へ伝えたい思い
就職活動中の大学生が、「手紙屋」と10通の手紙のやりとりをしながら、人生の知恵を学んでいくストーリーです。学習塾を経営する著者の受験生へ伝えたい思いが凝縮した一冊となっています。
まず、「自分に向いた仕事はあるのでしょうか?」というよくある質問に対しては、「やってみなければわかりません」と答えています。これは、事実であり、そのために事前にアルバイトなどを通じて、仕事というもの、会社というものを知る必要があるのでしょう。
・ある仕事が自分に向いているかどうかは、やってみなければわかりません・・・いざ始めてみると自分には向いていなかったということを思い知らされ・・・続けていくうちに思いもよらなかった喜びを発見する(p132)
「日本一のお茶くみ」になる
また、目標を持っている人に対しても、ただ●●になるだけでなく、どのような●●になるかが重要だと教えています。つまり、医者になること自体が目的なのではなくて、多くの人の命を救う医師になることが目的になるべきなのです。
例えば、お茶くみが仕事だとして、お茶くみのような仕事はつまらないと思う人もいれば、お茶くみをするなら「日本一のお茶くみ」になろう!と考える人もいるのです。仮に「日本一のお茶くみ」になれるような人は、どこに行っても通用すると思いませんか、ということなのです。
・本当にその女子高生が言うように、それほど勉強しなくてもなれるものだとしても、大切なのは保育士になることではなく、"どんな保育士になるか"ということのはずです。(p166)
お金は感謝が形になったもの
著者の喜多川さんの持論として、よりお金を稼げる人になるべきだというものがあります。これは、お金というものは、( 感謝 )の代わりであり、より多くの人に求められる仕事をすることにより、結果的に( 感謝 )がお金の形となって集まってくるのです。だからお金持ちを目指してもかまわないのです。
どうせなら大きな報酬を得られる人間になりましょう。大きな報酬を得ているということは、周囲の人からより大きな感謝をもらっているという証拠なのです。何事もお金で評価する時代となりましたが、お金を稼いでいることを否定的に考える必要はまったくないのです。
物語形式で読みやすい一冊となっています。大学生だけでなく、20代の仕事とは何なのかと悩んでいる方にもお勧めの一冊です。★3つとしました。
この本で私が共感した名言
・『今、目の前にあるものに全力を注いで生きる』ことです。・・・目の前に現れる壁は、一見あなたにとって必要なさそうなものに見えても、自分が進もうとする人生にどうしても必要だから現れるのです(p169)
・倒れなかった者が強いんじゃなくて、倒れても立ち上がる者が本当に強いんだよ(p92)
・世の中にはたくさんの素晴らしい考えを持った人がいて、たくさんの素晴らしい成功を収めた人がいます。そしてその数だけ、世の中には"本"があります(p207)
・一人でも多くの人から必要とされるのを目標にすることは、何よりも重要だと思うんです。そして、それを忘れずに行動する限り、結果としてあなたの受け取る報酬は大きくなり続けるでしょう。(p186)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
第一期 目的なき船出―大人になろうとする勇気を持てずに現実に目をつぶり、笑っていられた日々
第二期 挫折、そして成長―自分の人生と真剣に向き合い始めたときに変化は起こる
第三期 もっと高いところへ―すべての人はきっかけ一つで成功者の道を歩み始めることができる
第四期 人生の始まり―意志を強く持った旅人は旅立ちと共に目的地にたどり着いたも同然だ
著者経歴
喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、塾を経営。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。
就職活動関係書籍
「Web選考は「準備」が9割!」田中 亜矢子
「就活と採用のパラドックス」尾藤 克之
「手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙」喜多川 泰
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
最近読んで感動した本は
喜多川泰さんの「手紙屋」です。
喜多川さんの書籍は
このメルマガがきっかけで出会いました。
著作すべてを読破しそうな勢いです。