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「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 」喜多川 泰

本のソムリエ 2015/11/23メルマガ登録
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株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

 10年後の自分に手紙を書くということをテーマにした小説です。記念日にこうしたタイムカプセルを書いた人もいるでしょう。10年前にこんなことを考えていたんだ!と盛り上がると思います。


 この小説では、10年後の自分に手紙を届けてくれるタイムカプセル社が存在します。タイムカプセル社は、どのような事情があろうと、海外にいようと、駆け落ちして隠れていても、自分への手紙を届けてくれます。そしてその人が過去の自分からの手紙を読んで、涙し、変わっていくのです。


・ビリヤードの台に球がたくさん乗っている。白玉を君が打つとき、目標の球に当てることはできるかもしれない。でも、そのあと、手玉や最初に当たった球が、どの球に当たり、影響を与え合うかを予想することはできない・・だからといって手玉を打つことを恐れてはいけない。どうなるかわからないが、打つと決めて打つ。それが人生だ・・(p202)


 人は少なからず悩みながら生きています。そうしたときに、10年前の手紙が来ると悩みを抜け出すきっかけになるのです。そして人は、また一歩、人生を踏み出していくのです。そういう大切なことを教えてくれる小説でした。


 人を感動させる喜多川マジックに、この本を読んでいて電車を乗り過ごしました。喜多川さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・よかれと思ってやったことが相手の気分を害してしまうことは、僕もよくあります。だから、僕はこうされたほうが嬉しいって、ちゃんと言うことが大事だと思っているんです(p50)


・先生は『おまえくらいの年齢のときは、夢がないのが当たり前や。だから、心配いらん』って笑顔でもう一回言ってくれた。そして、『夢がないっていう人は、とにかく今、目の前にあることに一生懸命になってみろ。がむしゃらに打ち込んでみろ。・・今、目の前にいる人を笑顔にしてみようって思ってみろ』って言うてくれた(p80)


・自分が彼女をあの状態にしたような・・「新井さんの気持ちはよくわかります。でも、彼女たちが幸せかどうかを決めるのは、あなたじゃない。彼女たち自身です。その責任もあなたじゃなく、彼女たちにあります」(p88)


▼引用は下記の書籍からです。
株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者
喜多川 泰
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【私の評価】★★★★★(90点)



著者紹介

 喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、塾を経営。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。


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