【私の評価】★★★★★(90点)
■10年後の自分に手紙を書く。
記念日にこうした
タイムカプセルを書いた
人もいるでしょう。
この小説では、
10年後の自分に手紙を届けてくれる
タイムカプセル社のお話です。
どのような事情があろうと、
海外にいようと、
駆け落ちして隠れていても
手紙は届けられます。
そして人が手紙を読んで、
涙し、変わっていく。
・ビリヤードの台に球がたくさん乗っている。
白玉を君が打つとき、目標の球に当てることは
できるかもしれない。でも、そのあと、
手玉や最初に当たった球が、どの球に当たり、
影響を与え合うかを予想することはできない・・
だからといって手玉を打つことを恐れてはいけない。
どうなるかわからないが、打つと決めて打つ。
それが人生だ・・(p202)
■人は少なからず
悩みながら生きています。
そうしたときに、
10年前の手紙が来ると
悩みを抜け出すきっかけになる。
そして人は、また一歩、
踏み出していくのです。
そういう大切なことを教えてくれる
小説でした。
人を感動させる
喜多川マジックに、
電車を乗り過ごしました。
喜多川さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・よかれと思ってやったことが
相手の気分を害してしまうことは、
僕もよくあります。だから、
僕はこうされたほうが嬉しいって、
ちゃんと言うことが大事だと思っているんです(p50)
・先生は『おまえくらいの年齢のときは、
夢がないのが当たり前や。だから、心配いらん』
って笑顔でもう一回言ってくれた。そして、
『夢がないっていう人は、とにかく今、
目の前にあることに一生懸命になってみろ。
がむしゃらに打ち込んでみろ。・・
今、目の前にいる人を笑顔にしてみようって
思ってみろ』って言うてくれた(p80)
・自分が彼女をあの状態にしたような・・
「新井さんの気持ちはよくわかります。
でも、彼女たちが幸せかどうかを決めるのは、
あなたじゃない。彼女たち自身です。
その責任もあなたじゃなく、
彼女たちにあります」(p88)
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【私の評価】★★★★★(90点)
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