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「書斎の鍵 父が遺した「人生の奇跡」」喜多川 泰

2015/06/05公開 更新
本のソムリエ
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書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

タイトルのとおり、やる気のない営業課長の父親が亡くなったところから、ストーリーははじまります。父親の遺言状には、"「書斎」の鍵はある人に預けてある"という不思議なメッセージが残されていました。なぜなら、その営業課長は、本が嫌いだったからです。


父親に反発する気持ちから、本好きの父親が「読んだほうがいいぞ」と言うたびに、営業課長は本を読まなくなったのです。でも、父は書斎を残して死んでしまった。営業課長は、書斎の鍵を探して、ある人を探し始めました。


・浩平、心配するな。人生で手に入るものは才能で決まっているわけじゃない(p23)


営業課長は鍵を探すために父の友人、知人と会っていく中で、父の素顔、父の秘密が明らかになっていきます。本が好きだった父は、なぜ人から尊敬され、愛されていたのか。なぜ部下はこんな自分に対して、必死に明るく支えてくれるのか。その秘密を知った営業課長は、本を読み始め、その人生を変えていくのです。


一冊の本と出会うことで、心が楽になったり、前に進む勇気がもらえることがあるということが伝わってきます。読書は、頭の中のイメージの冒険なのです。一冊の物語を読むことで、別の世界を体験することができるわけです。


伝記を読むと、一見不幸な出来事が、大きな成功への第一歩なのかもしれないことなどがわかってきます。を持った人にとっては、目標達成までに出会うすべての出来事、人との出会いが、自分を磨くということもわかるのです。


いつもながら、驚きのストーリーでした。喜多川さんも本をたくさん読まれているのですね!喜多川さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

自分が幸せになることによってしか、救えない人生がある・・・一番大切な人を、幸せにするって案外そういうことなんじゃないかと思うのです(p256)


・「私利私欲を満たすため」ということが常識となった今の世の中で、「世のため人のため」、そして「愛する人のため」に本を読み勉強する(p214)


▼引用は下記の書籍からです。
書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)
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喜多川 泰
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【私の評価】★★★★★(90点)


目次

遺言状
聖域
右手の秘密
乗り越えるべき試練
心の鍵


書斎のすすめ 読書が「人生の扉」をひらく

序  章 なぜ心もお風呂に入らないの?
第1の扉 書斎では「心の汚れ」を洗い流す
第2の扉 「人生の方針」は書斎で見つかる
第3の扉 書斎で裸の自分と語り合う
第4の扉 読書で「運命の人」と出会える
第5の扉 書斎で「生きる力」が磨かれる
第6の扉 ブックルネサンスで世の中が変わる



著者経歴

喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、塾を経営。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。


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