「One World」喜多川 泰
2015/06/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
喜多川さんの九つの短編小説が楽しめる一冊です。それぞれが、人との出会いと人の成長をテーマにしています。
コーチとの出会いで、野球が好きになる。成功者から仕事の本質を教わる。そういうことって、実際にありますよね。例えば、「もう、逃げるなよ」と言われたことによって、人生が大きく変わることがある。苦しくなったら逃げる人が、少し頑張るようになったら人生が開けるということが実際にあるのです。
・お前はチームで一番小さいのに、一番思い切りのいいプレーをする・・将来一番輝くのはお前だ。だから、今は負けてもいいじゃないか(p23)
そして、人との出会いから、一生が変わるような影響を受けることがある。一冊との本との出会いから、考え方が180度転換してしまったりする。それが人間なのだと思うのです。
例えば、父親からもらった本に「迷ったときは、初心に戻れ」と書かれてあったとしたらどうでしょうか。父親は何を伝えたかったのだろう、と思うはずなのです。
・僕たちは・・・世の中に生まれてきて、ほんの数十年生きて、この世を去っていく。だから、自分がこの世にきたときよりも美しい世界にして去りたいと思ったんだって(p100)
喜多川さんの本は、いつも「人の成長」がテーマなんだな、と思いながら読みました。学び、恋し、仕事をして、家族を作り、社会を作っていく。失敗して、「これが悪かったのかも知れない」と反省して、その部分を改め、進歩することに意味があるのです。
人間関係の中で苦悩し、その中で自分が理想とする人間に少しだけ近づくことができるのが人なのです。それが、「One World」なのでしょう。喜多川さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・自分の時間を誰かの喜びに変えることが、働くということだよ(p64)
・謝る必要ないよ・・・怒られたり、失敗したりして、委縮してしまうと緊張したときに筋肉が普段どおり動かなくなってしまう(p19)
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
ユニフォーム uniform
ルームサービス room service
卒業アルバム classbook
ホワイトバレンタイン white valentine
超能力彼氏 extrasensory perception boy
ラッキーボーイ lucky boy
夢の国 utopia
「どうぞ」 "have a seat"
恋の力 power of love
「One World」に込めた思い
著者経歴
喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、塾を経営。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。
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