「頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方」赤羽 雄二
2015/06/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
考えが浅く、自信がなさそうで、突っ込まれやすい人のための一冊です。
もしあなたが上司から見ると、なぜか突っ込みどころが分かってしまう。そして、そこを突っ込まれると、やはり答えられない。これではあなたの信頼度は、低下してしまいます。
・「考えが浅い」と二度と言われないためには、常に「なるほど、そうか」と思えるレベルまで考えるようにしておく、ということに尽きます(p17)
そうならないためには、あらゆる質問に答えられるくらい、その点について調べ、理解しておくことでしょう。すべてを調べることはできませんが、普通の人より一歩深く調べてみるのです。そうすると、質問されてもどうどうと答えられるのです。
もちろん、深く考えるより、一歩踏み出すことのほうが大事なことはたくさんあります。しかし、組織の中で生きているとすれば、そうした浅い考えを否定する人が存在するのは事実であり、議論の段階で否定されてしまうのは損でしょう。足を引っ張られないように、理論武装しておくということなのです。
・これまでより一歩踏み込んで考えてみる・・すべてに関して自分の意見を持つようにすることが大切です(p52)
結局、自信を持てるだけ準備することが大事だと思いました。そこまで準備すれば、どうどうと説明できますし、そういう時は突っ込まれません。
赤羽さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「考えが浅い」「表面的だ」と一度でも言われたことがある人は、試しに、考えたことを事前に第三者に話してみて、「なるほどね!」と言ってもらえるかどうかを確認することをお勧めしています(p18)
・質問された時は、できるだけ間を空けず、さっと即答すると相手の印象がかなり良くなります(p138)
・ネットで調べたり人の話を聞いて感心することがあったら、すぐに周りの人に話すことはとても効果的です(p37)
・会議・ミーティングで効果的に発言するためには、何を言うべきか、どういうことを聞かれる可能性があって、その場合どう答えるべきか、「発言予定メモ」にさっと書きとめておくと安心できます(p72)
・「論理的」という言葉を振りかざす人はよくいます。学歴や頭の良さを自慢する同僚、後輩などです(p122)
・「自分のほうが正しい。あなたの考えは甘い」とアピールしたがる人・・「さすがですね。お願いですが、ぜひこれをやってもらえませんか?・・・」相手を立てながら上手く動いてもらう(p128)
ベストセラーズ
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
Prologue 考えが浅く自信がないと突っ込まれやすい
1 普段から考える癖をつけておく
2 自分の意見を持ち、発言することで対応力がつく
3 「発言予定メモ」を書き、「予行演習」をしておく
4 論理的かどうかは気にしなくて良い
5 突っ込まれても、余裕を持って立て直す
6 質問にはできるだけ即答する
7 相手の話をしっかり開く
8 問題把握・解決力を鍛えておく
著者経歴
赤羽雄二(あかば ゆうじ)・・・東京大学工学部を1978年に卒業後、小松製作所で建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わる。 1983年よりスタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。1990年にはマッキンゼーソウルオフィスをゼロから立ち上げる。2002年、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。
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