「本は私にすべてのことを教えてくれた」谷沢 永一
2007/10/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
要約と感想レビュー
谷沢先生の読書感想文なのですが、紹介される書籍が古いのと難しいのでなかなかとっつきにくい印象です。
私のレベルでは、もっとわかりやすくしてもらうとありがたいのですが。とりあえず、山本七平さんの本を読んでみることにしました。
谷沢 永一さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・飯田正一教授という権勢欲の破格に強い最古参の人物が・・・独断で学科の経理すべてを握って自由に支出し、一向に会計報告をしない・・・保全経済会という金融詐欺に、飯田は家計のすべてのみならず、国文学会の資金をも加えて投資し、当然のこと全額を失う破目となった(p20)
・「アーロン収容所」・・・日本人の将校が、戦争を起こしたのは申し訳ないことである、と言ったところ、ハーバード出身の英軍中尉が、君は奴隷か、と切り返す・・・いわく、われわれはわれわれの祖国の行動を正しいと思って戦った。君たちも自分の国を正しいと思って戦ったのだろう。負けたらすぐ悪かったと本当に思うほど、その信念は頼りなかったのか。(p126)
・イザヤ・ベンダサンの名で『日本人とユダヤ人』(昭和45年)が出て以来、山本七平の著作はすべて熟読してきた・・(p253)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)
目次
第1章 文献探索屋への第一歩
第2章 伝記叙述の傑作
第3章 大正期文藝評論
第4章 独断専行の人事
第5章 はじめて教壇に立つ
第6章 十三坪の書庫をもつ
第7章 前例がない書誌をつくる
第8章 近代文学研究界の魑魅魍魎
第9章 河盛好蔵の「藝」
第10章 京都学派の新と旧
著者経歴
谷沢永一(たにざわ えいいち)・・・関西大学名誉教授。文学博士。昭和4年、大阪市生まれ。昭和32年、関西大学大学院博士課程修了。関西大学文学部教授を経て、平成3年、退職。サントリー学藝賞。大阪市民表彰文化功労。大阪文化賞。読売文学賞。毎日書評賞。専攻は日本近代文学、書誌学。評論家としても多方面で活躍
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