「僕のうつ人生」谷沢 永一
2010/11/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■あの谷沢先生が、何十年と「うつ状態」と
戦ってきたとは、驚きました。
優秀な人でも、あまりにもマジメな人は、
突然、やる気がなくなってしまう ことがあるようです。
谷沢先生も、自分が「うつ」であることは、
最近になってわかったとのこと。
・私もそうだが、一般的にはうつ病になると、
ほどんど眠れなくなる。逆に言えば、
眠れるかどうかがうつ病と判断するポイント(p107)
■「うつ」状態でまずいのは、
自分が「うつ」であることに気づかずに、
自分が悪いと自分を否定することです。
自分が悪いのではなく、
自分は調子が悪い、
そういえば、「うつ」という
心の病気があるらしいな、
と考えてほしいのです。
・ある面では律義であっても、
ある面ではチャランポランというように、
時と場合に応じて臨機応変に対応したり、
融通を利かせることが、
うつにならないための対策のひとつである。(p218)
■私も調子に上下はありますが、
極端な「うつ」になったことはありません。
どうやらチャランポランな人間のようです。
人というものは、心の風邪、「うつ」に
かかることもあります。
こうした知識は最低限持っておきたいものです。
谷沢先生、良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「居を変える」ことが(少なくとも私にとっては)、
うつ病の治療になるといえる。「居を変える」というのは、
一時的には避暑のような転地も含むが、端的にいえば
家を引っ越すことでもある。(p117)
・大学というのはおかしなところで、
一生懸命に学問や研究をして業績を上げた人ほど、
先輩や同僚教授たちから煙たがられ、居づらくなる(p148)
・みんなが何らかの「長」がつく役職をめざすことから、
大学教員は俗に「さなぎ族」ともいわれる。蝶(長)に
なりたいチョウになりたいとするさなぎである。(p154)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
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