「静かなリーダーシップ」ジョセフ・L.バダラッコ
2010/11/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■松下幸之助は、非常に優秀な人は、
会社を立ち上げるような大きな仕事をする可能性を持っているが、
その半面、会社をつぶすような失敗をする可能性も持っている、
と言っていました。
つまり、優秀な人は優秀なゆえに、 独断で判断するために、
時に大きな失敗をするということです。
この本は、大胆な決断をする優秀な人(リーダー)
も必要であるが、静かなリーダーも
組織には必要である、と考える一冊です。
・実践的なリーダーは、難問に直面してもすぐに
「答え」を出すのではなく、従来のリーダーシップとは
まったく違ったことをする。
すなわち、問題に突進するのではなく、
何とかして時間を稼ぐ方法を考えるのだ。(p69)
■静かなリーダーというものは、
大胆不敵なリーダーとは違い、
非常に慎重です。
考える時間を稼ぎ、
環境を調査し、
妥当な判断と配慮をします。
・これらの人々には、自制、謙遜、粘り強さという
三つの平凡な特徴がある。(p198)
■大きな組織においては、
調整型のリーダーが必要となるようです。
急激な変化は起こさないが、
組織内の対立を調整し、
正しい方向に導くリーダーも必要なのでしょう。
バダラッコさん、良い本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・静かなリーダーは、上司が不正を行っている時に、
部下がその上司に不正の事実を付きつけて批判して
会社を飛び出しても、影響力を行使できはしないと考える。・・・
飛び込む前に周りを見回すだけではなく、
熟考して計算する(p109)
・なすすべがないときには、
一歩下がってみることである。
時には、問題が複雑すぎる・・・
このような場合、道徳的に責任ある行動とは、
時間を稼ぎ、適切な人間に
問題を対処させることである。(p129)
翔泳社
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■著者経歴・・・ジョセフ・L.バダラッコ
バーバードビジネススクール教授。
専門はビジネス倫理。
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