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「人蕩し術(ひとたらしじゅつ)」無能 唱元

2007/02/16公開 更新
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人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

 「地上最強の商人」の翻訳者として強烈な印象のある無能 唱元さんの一冊です。無能さんの人蕩術(ひとたらしじゅつ)の基本は、人に自己重要感を提供することです。


 人は食べなくては生きていけませんが、自己重要感がなくても生きていけないのです。相手の話をよく聞くことも、相手の名前を覚えるということも、贈り物をすることも、すべては自己重要感を与えているわけです。


・あなたが他人に何かを与えれば、あなたに「魅きつける力」は生じ、あなたが他人から何かを取ろうとすれば、その力は即座に消えてしまうのであります。(p43)


 ただし、自己重要感を与え続けるためには、自分の自己重要感が充実していなくてはなりません。


 そこで、自己重要感を自分の心に満たすために活用するのが、潜在意識の力です。潜在意識に自分の良いイメージを植え付け、常に人に笑顔や褒め言葉を用いることで、重要感を与え続けることができる人こそが、最後には成功者となるのです。


・私が人生を見回すかぎり、敗者の最大の原因は、陰うつな不平屋であることでした。・・・勝利は常に陽明なる者の上に輝いたのです。(p392)


 無能 唱元さんの本はほとんど読んでいますので、本書が無能 唱元さんの集大成なのでしょう。一万円という価格は本としては高いですが、講演を聞いたと思えばかなり安いと感じました。集大成の一冊として★4つとします。


この本で私が共感した名言

・「口に正義を唱え始めた瞬間から、その人の不幸が始まる」これは講演会などでおりにつけ、私が皆さんに説いている言葉です。(p172)


・物質的にも精神的にも、まず自分が富んでいなければ、他人に何かを与えることは至難の業であるということです。(p359)


・羊の群れを移動させて行く時、その多くが一団となって動いている時は、その流れを見、その流れについて行けばよいが、一頭、二頭と集団からはずれて遅れだした時は、即座にそれらに鞭を加えなければいけない(p87)


▼引用は、この本からです。
人蕩し術 (ひとたらしじゅつ)


【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

第1章 真の魅力とは何か
第2章 魅力の正体とその秘密
第3章 飢えへの恐怖(生存本能)
第4章 人々は自己重要感に飢えている(群居衝動と自己重要感その一)
第5章 自己重要感の高め方(群居衝動と自己重要感その二)
第6章 恐るべきアラヤ識の力(群居衝動と自己重要感その三)
第7章 性的魅力の根源(性欲衝動についてその一)
第8章 陽気さこそ成功の源泉(性欲衝動についてその二)
第9章 遊戯三昧の心境(好奇心)
第10章 人蕩し術奥儀



著者経歴

 無能 唱元(むのう しょうげん)・・・独自の「人蕩術(じんとうじゅつ)」を説き、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を指導する異色の師。15年間の参禅修行中に、「自分の人生の成功や幸福はすべて自分の潜在意識『アラヤ識』がつくりだすもの」という悟りを得て、飛騨の円空庵禅通寺小倉賢堂師より「唱元」の法名を授かる。その後、数多くの仏典や西洋哲学、心理学を学び、潜在意識を活用した「人蕩術(じんとうじゅつ)」という、これまでにない願望達成法を完成、唯心円成会を主宰。昭和14年、長野市生まれ。平成23年逝去。


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