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潜在意識を活用する「盛運の気」無能唱元

2003/11/14公開 更新
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盛運の気


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 この本のポイントは、人に対し「自己重要感」を与えるということです。特に組織のリーダーは、仲間への自己重要感の供給の達人でなければなりません。


 人というものは、存在しているだけで、とても偉大な存在です。自立して判断し、行動して学習して成長します。ところが、多くの人は必ずしも"自分は素晴らしい"と思いません。これができない、あれがない、オレはだめだ・・・などと考えがちなのです。


 ですから、上に立つ人は、本来ある重要性を気づかせてあげるだけ、その人の心に灯をともすことができるのです。不可能なことを信じ込ませるのは詐欺ですが、ある能力を気づかせるだけであれば、どんどん気づかせてあげたほうがいいということなのでしょう。


 つまり、リーダーの素質があるかどうかは、人を喜ばせることができるかどうかでわかると著者は教えてくれます。私は「自己重要感」供給の達人だろうか、また、そうなろうとしているだろうか、と自問してしまいました。


 著者のお勧めは、バカになることです。バカは長生きする、バカは風邪をひかない。だから著者は経営者に一時的なバカ、インスタントバカを提唱しているのです。そして成功した経営者の真似をしたほうがいい。具体的には、過去のグチを言わないこと。未来の希望についてのみ話し、「自分は常に運がよい。だからこれからもよい」と話すのです。


 とてもいい本なのですが、途中で間延びすることと、価格の高さで星ひとつとしました。2000円以下なら経営者向けとして3つとしたいと思います。


この本で私が共感した名言

・じつは物を買うという行動だけでなく、すべての人間は感情で動くのです。


・「施」を行うことによって人の心は平和になります。そして心が平和なとき、「気」は体内にあふれてくるのであります。


・勢い、これが一番恐ろしい。調子にのって突っ走っていると、災厄が必ず生ずるぞ、と警告しているのです。


盛運の気


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

第1章 支配する者、される者
第2章 お客の買うもの
第3章 損と得のパワー法則
第4章 気とは何か
第5章 心の勢い
第6章 先達の叡知
第7章 成功する心の用い方
第8章 いきいきと楽しく



著者経歴

 無能 唱元(むのう しょうげん)・・・独自の「人蕩術(じんとうじゅつ)」を説き、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を指導する異色の師。15年間の参禅修行中に、「自分の人生の成功や幸福はすべて自分の潜在意識『アラヤ識』がつくりだすもの」という悟りを得て、飛騨の円空庵禅通寺小倉賢堂師より「唱元」の法名を授かる。その後、数多くの仏典や西洋哲学、心理学を学び、潜在意識を活用した「人蕩術(じんとうじゅつ)」という、これまでにない願望達成法を完成、全国の説法会を通じて悩み多い人々に、一宗教を超えた「積極的で成功する生き方」を指導する。昭和14年、長野市生まれ。平成23年逝去。


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