「無能唱元の幸せを呼ぶ成功哲学」無能唱元

【私の評価】★★★★☆（82点）

要約と感想レビュー

　「地上最強の商人」で、天才的な翻訳をしている無能唱元さんの一冊です。翻訳もすごいですが、潜在意識というものをしっかり理解されているところもすごい。

　潜在意識こそが、自分の人生を作り、自分というものを自分たらしめているということです。その考えは、すでに仏教の中にもあったのです。

・あなたの現在の人生は、過去においてあなたの頭と心が考えたこと、すなわち『念』によって創り出されたものであり、その集大成である（p70）

　では、潜在意識をどのように自分の思い通りに作り上げるのでしょうか。それは自分の言動であり、自分の体験であり、自分の思いであり、自分の口癖なのです。ですから、成功したければ、成功している人のように語り、笑い、同じ服装をすればよいのです。潜在意識まで、その人になりきる、ということです。

　特に効果的なのは「感謝」と「喜び」と「希望」の三つだという。何に対しても無理にでもいいから感謝してやたらに喜び、望みを持ち、それが叶うことを繰り返し信じることで道は開けるのです。

・もしあなたが成功者になりたかったら、彼の仕草や雰囲気を真似ることです。誰かあなたの憧れるタイプの成功者がいたら・・彼のように笑い、彼のように語りなさい（p118）

　「地上最強の商人」の秘密がわかりました。繰り返し「成功の巻物」を読むことにより、それを当然のものとしてしまう。自分の一部としてしまうのです。

　そして、その知恵が、当たり前のこととなったとき、不思議な力が自分をある行動をとらせ、思いがけない結果をもたらしてくれるという仕組みなのです。そういえば、・・・このメルマガを始めたのも、「地上最強の商人」を読んでからでした！？

　無能さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・幸せになるのは簡単である。自分も他人も幸せになるのを願えばいいのだから。（p5）

・何でも、目の前に来たことは、試してみることだ（p7）

・欲するならば・・・それが得られたことを夢見ること。そうすれば、それが得られてくる。（p8）

【私の評価】★★★★☆（82点）

目次

第１章　仏教には成功哲学があった
第２章　人を成功に導く潜在意識"阿頼耶"
第３章　阿頼耶識実践法
第４章　不安や苦しみを克服する方法
第５章　自力でもない、他力でもない生き方のススメ

著者経歴

　無能 唱元（むのう　しょうげん）・・・独自の「人蕩術（じんとうじゅつ）」を説き、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を指導する異色の師。15年間の参禅修行中に、「自分の人生の成功や幸福はすべて自分の潜在意識『アラヤ識』がつくりだすもの」という悟りを得て、飛騨の円空庵禅通寺小倉賢堂師より「唱元」の法名を授かる。その後、数多くの仏典や西洋哲学、心理学を学び、潜在意識を活用した「人蕩術（じんとうじゅつ）」という、これまでにない願望達成法を完成、唯心円成会を主宰。昭和14年、長野市生まれ。平成23年逝去。

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