「楽する人―無能流楽々人生説法」無能唱元
2004/04/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)
要約と感想レビュー
無能唱元さんの若かりしときの一冊です。1992年竹井出版刊の再刊です。この本では仏教系の教えが中心となっており、欲をすてることを「悟り」と言います。具体的には「悟り」とは、出世や成功を目指すことではなく、自分の幸せを目指すものです。
例えば、多くの人は勉強して、より有名な学校へ進もうとします。これは「なぜ人は、出世や成功を求める」のと同じです。その原因は、人の心の中には『自己重要感』ともいうべき衝動的欲望があるからという。
そしてある少数の賢い人は、出世や成功したとしても、それは単なる地位であり、いずれ過ぎ去るものであることに気づくという。また物を持っていても、実は私たちは何一つ所有するものはないということにも気づくという。私たちはいずれ死ぬのですから、私たちはただ借用しているだけとも言えるのです。
確かに金を稼ぐことは大切ですが、金があったとしても自分が幸せになるとは限らないでしょう。金があって幸せであってもいいし、金がなくても幸せであればよいのです。今は幸せに努力し、将来も幸せである。そのバランスが大切であると理解しました。
仏教の中にも現代に通じる成功哲学、うまくいくコツが隠されているということなのでしょう。
この本で私が共感した名言
・私は、人は未来において偉大な人になろうとするより、現在の幸福に生きるほうが、ずっと大切だと考えるのであります。(p22)
・金はすばらしい従僕だが、決してそれを自分の暴君にしないよう心がけなければならん(老いたる億万長者)(p128)
【私の評価】★★☆☆☆(69点)
目次
空観篇
第一章 悟りとは、どんなことなのか
第二章 釈迦が発見したこと
第三章 信について
第四章 恐れについて
般若篇
第一章 人生ゲームを楽しむためには
第二章 無為自然に目覚めよ
第三章 抜苦与楽を行うものは
第四章 人生最大の秘密
著者経歴
無能 唱元(むのう しょうげん)・・・独自の「人蕩術(じんとうじゅつ)」を説き、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を指導する異色の師。15年間の参禅修行中に、「自分の人生の成功や幸福はすべて自分の潜在意識『アラヤ識』がつくりだすもの」という悟りを得て、飛騨の円空庵禅通寺小倉賢堂師より「唱元」の法名を授かる。その後、数多くの仏典や西洋哲学、心理学を学び、潜在意識を活用した「人蕩術(じんとうじゅつ)」という、これまでにない願望達成法を完成、唯心円成会を主宰。昭和14年、長野市生まれ。平成23年逝去。
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