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「【新装版】得する人」無能唱元

2003/10/20公開 更新
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【新装版】得する人 (アラヤ識シリーズ)


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 大人が子供に対してとるべき最もよい態度というのは、児童心理学からみて次の三つだそうです。
(1)注視、よく見ていること
(2)賞賛、ほめること
(3)ほほえみ 


 私は特に(1)の「注視、よく見ていること」に気をつけたいと思います。これは会社でも同じことがいえるのですが、やはり、「見てあげること」が大切なのです。ただこれだけで、全く違うことになるのです。


 ある本で読んだことですが、営業マンが夜遅く会社に帰ってきます。事務所には、もうだれもいません。そこで、机の上にメモを発見します。そこには、「遅くまでご苦労様。9時まで待ちましたが、明日早いので帰ります。報告は明日の10時までにしてもらうと助かります。今日は本当にご苦労様でした」という上司からのねぎらいの言葉が置いてあったという。


 こういった「見てあげている」ということだけで、人がとてもうれしくなるものです。見られている、ちゃんと見てくれているというのは、人間が子供の頃から持っている願望に違いありません。


 そしてこの本の醍醐味は、自分の心をコントロールすることを教えていることでしょう。私たちは、自分の内部におけるイメージを、つねに自分の支配化においてなければ、つねに外からの刺激によって翻弄されてしまうのです。そこで著者は、現状に感謝することを推奨しています。うれしくなくても、つらくとも感謝するのです。逆に感謝しないと危ないというのです。仮にうれしくなくても、ああ、うれしいな、ありがたいなと言っているうちに、何となくうれしくなってくるのが人間なのです。


 これは、嬉しさや喜びという幸福感というものは、物としてそこに存在しているのでなく、感ずることなんだということです。物があるから幸せなのではなくて、幸せとは感じるものなのです。だから、幸せはコントロールできるということなのです。


 この本は前半だけで、1万円の価値があるといえます。引用の内容でもそれはわかるはずです。後半は精神世界に入って、やや引いてしまいましたが、前半は素晴らしい。中古もあるようなので、ぜひ読んでみてください。


この本で私が共感した名言

・我々は、人の自己重要感をもちあげるという、この術さえ知っているならば、たいていの世界のリーダーになれます。


・中国の帝王学に、「君子は好悪の感情を表に出さない」という言葉がある。自分の考えを秘密にしておく。


人の不幸というものは、口に正義を唱えたときからはじまる


・人間の性格は、どんなに年をとっても改変可能なのです。なぜならば、それは、古い性格がなくなるという意味ではなくて、俳優としての「わたし」に、新しい演技をふりつけるだけのことなのです


▼引用は、この本からです。
【新装版】得する人 (アラヤ識シリーズ)
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無能 唱元
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【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

1 外篇(願望実現の方法...アラヤ識原理;成功の法則)
2 内篇(因依唯識...因はただ意識による;望ましい未来を創る;自助のすすめ;般若の知恵)
3 真篇(得する人;覚醒への第一歩;私の中の「わたし」の発見;真実在を見つめる;真なる自由;「真なる喜び」の創造;至福の体験;夢を夢と知りつつ)



著者経歴

 無能 唱元(むのう しょうげん)・・・独自の「人蕩術(じんとうじゅつ)」を説き、自分の思い描く夢や願望を確実に達成する方法を指導する異色の師。15年間の参禅修行中に、「自分の人生の成功や幸福はすべて自分の潜在意識『アラヤ識』がつくりだすもの」という悟りを得て、飛騨の円空庵禅通寺小倉賢堂師より「唱元」の法名を授かる。その後、数多くの仏典や西洋哲学、心理学を学び、潜在意識を活用した「人蕩術(じんとうじゅつ)」という、これまでにない願望達成法を完成、唯心円成会を主宰。昭和14年、長野市生まれ。平成23年逝去。


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