「野村の「眼」」野村 克也

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野村の「眼」 (ワニ文庫)

【私の評価】★★★★☆(80点)


■妻・沙知代さんが亡くなった後、
 野村克也さんがテレビに出ていたので
 手にした一冊です。


 南海ホークスのテスト生から
 這い上がった野村克也さんは
 まさに努力の人。


 天才ばかりが集まるプロの世界で、
 自分も努力を積み重ねたし、
 指導者としても努力を
 積み重ねているのです。


・私が唯一誇れるのは、
 テスト生として入団した南海ホークス新人時代
 一年目のシーズンオフに解雇通告を受け、
 「もし、クビなら帰りに南海電鉄に飛び込みます」
 と球団マネージャーに哀願した・・
 野球への凄まじい執念を、今日まで
 もち続けたという自負である(p2)


■野村克也さんが選手に毎日
 語りかけるのは、野球のセオリー
 だけではありません。


 敵を知り、己を知る。
 やるべきことをやらないで「限界」などと言うな。
 長所を伸ばすは短所を鍛える。
 士は己を知る者のために死す・・


 こうした言葉を織り込みながら、
 選手のやる気を引き出し、
 考え方を変えていったのです。


・毎日ホワイトボード一杯に私の野球観、
 人生観を書いて選手たちに説いた・・
 ボードに書く材料は、九年間の評論家
 生活のなかで読んだ、さまざまな
 本から書き取っていたものだった・・
 言葉を書き出して、そこに表れた
 思想・哲学を選手に叩き込んだのだ(p205)


■天才が努力するから、
 すごいことが起きると
 野村さんは言います。


 楽天も育てた野村さんは
 本当の野球のプロだなあ、と
 感じました。


 なぜ沙知代さんと結婚したのか、
 それだけが謎です。


 野村さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・私は人間教育が基本だと考えている。
 チームをつくるには、まず選手一人ひとりを
 しっかりしたプロに作り上げなければならない。
 人間形成だ。そして人間形成には、
 その人物が持っている可能性、
 自分も知らなかったような能力、
 資質に目を開かせてやる必要がある(p190)


・私は「自己コントロールとは、
 欲から入っていかに欲から離れるか」
 が最重要だと信じる・・・
 最後はストレートで格好よく
 三振を取りたいと欲を出して痛打を浴びる。
 欲から入って欲を離れることができず、
 失敗した例をこれまでにも
 数多く見てきた(p250)


・私が「囁き戦術」を使うようになったのは、
 私自身が「囁かれて」打ち取られることが
 再三あったからだ(p125)


・待遇の面でも、できることはたくさんある。
 例えば選手の年金制度。今は月に九万円、
 私の頃はわずか四万円だった・・
 メジャーは五年、十年プレーすると、
 家族全員が生活できるような年金がもらえるようだ。
 その代わり、マイナーで終わった選手は
 ほとんど何ももらえない(p244)


・王は当時なかなかの酒豪で、
 銀座などにもよく顔を見せていた・・
 九時を過ぎたあたりだったろうか、
 王はスッと立ち上がり私のところに
 やってきて、「申し訳ありませんが、
 お先に失礼します」と言う。
 理由を尋ねると、コーチの荒川さんが
 家で待っているのだという(p49)


・B型人間は我が道を行く天才肌の選手が多い。
 個性的で人の意見に耳を傾けたりはしないが、
 自分を律する点では厳しく、行動で模範を
 示すタイプである。金田正一、長嶋茂雄、
 野村克也を並べてみると、
 どこにも共通点がないように思えるが、
 実はこの三人、みなB型人間である(p55)


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【私の評価】★★★★☆(80点)

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■目次

第1章 反骨心をもて―「月見草」という名の草魂
第2章 エースと四番の条件―不真面目な優等生が大成する
第3章 指揮官とは説得業である―リーダーの器
第4章 一流が一流を育てる―勝負事は"洞察とギャンブル"の心理戦である
第5章 弱者の戦い―敵を知り、己を知るということ
第6章 適材適所と意識改革が組織を変える―日本一への「再生」プロセス
第7章 いい仕事は必ず誰かが見ていてくれる―天才は妥協しない



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