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「敵は我に在り(下巻)」野村 克也

2009/03/17公開 更新
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新装版 敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 楽天ゴールデンイーグルスの野村監督の一冊ですが、まさに努力の人、そのままでした。才能がないから、才能には頼れない。頼れるのは、工夫すること。努力することだけなのです。努力は裏切らないとは、まさにこのことでしょう。


・これほどの、努力を、人はツキといい(p64)


 野村監督の考え方は、完全に成功法則にのっとっています。自分を知り、目標を立てる。そして目標を分割して、やることを決める。あとはあきらめずに努力するのです。成功するまで努力すれば、成功するのだ、ということなのでしょう。


・まず、「自分が、どういうタイプか」を見極める。つぎに、「目標をたてる」でしょう。すると必然的に、「道が決まる」のです。あとは、とにかく「徹底してゆく」それ以外にないと思います(p60)


 特に、あきらめないことが大切なようです。いかに多くの選手が、あきらめて去っていったのか、野村監督は見てきたのでしょう。特にプロの世界では才能ある選手が集まっていますので、その中でも努力できる才能を持った人こそが天才なのだという。


・私の体験、あるいは周囲の人たちを見てきた経験からすると、「三ヵ月」では結果は出ない。一つの効果が出始めるのは、「四ヵ月」だと思います・・・何をするにしろ、「継続しなければならない」(p119)


 野球でも何の分野でも、成功する人の考え方には一つの傾向があるように感じました。つまり、自分の人生に対して真剣であり、それは生活の中の行動に落とし込んでいるのです。野村監督もそれを感じさせてくれる人です。本の評価としては★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・打たれた悔しさが残る、反省がある。では、どうすればいいだろうか。次は、どうしよう。そう考えるところから進歩が始まります。成長もあるのです。(p42)


・一段高い眼を開かせてくれたのは、米大リーグ不世出の好打者、テッド・ウィリアムスの言葉でした。・・・「投手は、投げるときに、直球か、それとも変化球かを決めている。だから、何か違いがあるはずだ」(p50)


・本質が見えないコーチは、自信がないのです。だから、すべてを、ある一定のカタにはめ込もうとしてしまう。そのほうが、無難だから・・・なんでしょうね(p95)


▼引用は、この本からです。
新装版 敵は我に在り 下巻 (ワニ文庫)


【私の評価】★★★☆☆(78点)



著者経歴

 野村 克也(のむら かつや)・・・1935年生まれ。高校卒業後、南海ホークスにテスト生として入団。4年目に本塁打王獲得。1965年三冠王。首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、MVP5回、ベストナイン19回。1970年南海ホークス選手兼任監督に就任。1973年パ・リーグ優勝。1990年ヤクルトスワローズ監督就任。4度のセ・リーグ優勝。1999年阪神タイガース監督就任。2006年より東北楽天ゴールデンイーグルス監督就任。


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この著者の本


コメント(1)

野村監督という人は大変苦労されてきたと思います。
長嶋を陽とすれば、野村は陰。が、成績だけでは野村監督の方がかなり上だと思います。

しかし、時代背景が長嶋を「ミスタープロ野球」に作りあげたわけです。
高度成長期にちょうど登場したヒーローですから、なんといっても長嶋は。

ヒーローでない一般の人(当然私も)は野村監督の生き方、考え方は大変参考になるはずです。プロ野球の現在の最年長監督として若い球団(楽天)を率いているわけですから、本当に地味で息長い人だと感心します。

野村監督の今年の成績に大いに期待するとともに人間「野村克也」をもっともっと研究したいと思っております。

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