「野村セオリー絆」野村 克也 野村 沙知代
2015/05/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
生き方の基準が読書によって定まった
人間関係を重視しなかった野村さんは、つまらないスキャンダルで現役を引退し、解説者、講演家として活動しました。そうした中で、野村さんを変えたのが、人との出会いと読書なのです。
人との出会いによって、本を読むようになった。そして、生き方の基準が読書によって定まったのです。
・なによりも草柳さんにすすめられて本を読むようになったことが、私という人間を変えた最大の要因であったように思う(p65)
理屈で人は納得しても動かない
自分の生き方の軸ができたことで、それに野球の技術論が加わり、コーチや監督として声がかかるようになりました。想いと技術。情と理。理屈で人は納得しても動かないのです。
野村監督自身も選手時代には、監督から言われるひと言がものすごくいい勉強になったこともあれば、逆に気持ちが腐ってしまうことがあったというのです。どういう人と出会うか、どういうことを教えてもらえるかによって、その人の運命が決まってくるということです。
・何を言うにしろ、その言葉の根底には「信頼しているんだぞ」という気持ちがなければならない(p36)
理屈で人は納得しても動かない
野村さんにも挫折があったのが、印象的でした。そもそも、人は他人に認められることではじめて自己を実現することができるのです。野村さんは、思慮分別を書いたような軽薄な言動が、そのままその人の評価となってしまうことがあることを示し、警鐘を鳴らしています。
そして、人との出会いで、挫折も良い経験となるということが分かりました。私も人との出会いを探さないとなあ~。野村さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・人間にとって、何が一番つらいことなのか。それは無視されることである。(p36)
・私が現役選手のころは、「優勝して監督を胴上げしよう。男にしようぜ」と言い合ったものである。今、そういった言葉を聞くことはほとんどない(p43)
・私が監督としてキャッチャーに要求する最大のものは、「根拠のないサインは出すな」ということである(p72)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
目次
野村セオリー チームプレーの絆
野村セオリー 出会いの絆
野村セオリー 野球人生の絆
野村セオリー 夫婦の絆
野村セオリー 家族の絆
野村克也&沙知代対談
「縁」を愛によって「絆」に育てるのが人生だ
著者経歴
野村克也(のむら かつや)・・・1935年生まれ。現役時代は南海ホークス、ロッテオリオンズ、西武ライオンズで活躍。日本プロ野球界史上における、王・長嶋と並ぶ野球人。通算試合出場数は歴代1位。通算安打数および通算本塁打数は歴代2位。引退後はヤクルトスワローズ、阪神タイガース、アマチュア野球のシダックスの監督を務めた。解説者時代にはデータを基にした「野村スコープ」を駆使し、投手の配給をほぼ100%的中させたのは有名。現在、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督
野村沙知代(のむら さちよ)・・・1932年生まれ。野村克也氏の妻
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