「日本人の誇り」藤原正彦

| このエントリーをはてなブックマークに追加

日本人の誇り (文春新書)

【私の評価】★★★★☆(81点)


■藤原さんの「日本人の誇り」は、
 戦前の日本人が持っていた誇りです。


 アジア諸国が欧米の植民地となる中で、
 国家の独立を維持し続け、
 欧米諸国に挑戦したのは日本だけでした。


 結果して日本は戦争に敗れましたが、
 その自主独立の志に影響され、
 その後、多くのアジア諸国が
 植民地から独立したのです。


・帝国主義の荒波の中で、日本人はそれぞれの
 時代の最強国ロシアそしてアメリカに、
 独立自尊を賭け身を挺して挑むという民族の
 高貴な決意を示しました(p229)


■戦後のGHQの占領政策は、
 そうした戦前の日本の誇りを
 消滅させるための取り組みでした。


 その仕組みとして、報道の検閲、
 教育基本法制定、新憲法による戦争放棄、
 マスコミ、教育界、歴史学会へ
 同調する考えを持った人を配置したのです。


 マスコミと教育界の動きを見ていると、
 現在もそのシステムは、
 機能しているとわかります。


・GHQが種をまき、日教組が大きく育てた
 「国家自己崩壊システム」は今もなお機能しています。
 特に教育界、歴史学界、マスコミ・・・
 東京裁判への批判、新憲法の批判、・・
 アメリカへの批判、愛国心の擁護、
 原爆や無差別爆撃による市民大量虐殺への批判、
 などは、すべて正当でありながら、
 公に語られるのは稀です(p83)


■歴史を振り返ると、
 マスコミに誘導された世論が、
 すべて正しくはないと感じました。


 マスコミと市民活動を通じて
 世論を誘導するのが、
 プロパガンダだからです。


 藤原さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「日本がすべて悪かった。日本軍人は
 国民を欺いて戦争に導いた極悪人だ」
 という洗脳教育から大多数の国民が
 まだ解き放たれていないのです・・(p85)


日本国政府は条件降伏、軍隊は無条件降伏
 というのが正しい内容であり、すべて無条件降伏の
 ドイツとはまったく違います。にもかかわらず
 アメリカはポツダム宣言をふみにじり、
 あたかも全面無条件降伏したかのごとく
 傍若無人な振舞いをしました(p72)


・日本の軍人達は、戦場で涙ながらに置いた父母を思い・・
 祖国に平和の訪れることを願いつつ祖国防衛のために
 雄々しく戦いました。それが今、地獄さながらの戦闘で
 散華した者は犬死と嘲られ、かろうじて生き残った者は
 人殺しのごとく難詰されるという、理解を絶する国と
 なってしまったのです(p86)


・「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と
 美しく飾ってみても、残念なことに
 「国益のみを愛する諸国民の権謀術数と卑劣に警戒して」
 が、現実なのです(p63)


・実は昭和の初め頃から、スターリンは日本軍と
 国民政府軍の本格戦争をさせるため、中国共産党を
 操って、日本軍人や日本人居留民を虐殺するなど
 ありとあらゆる挑発を行うよう仕向けていました(p173)


・実は盧溝橋事件に先立つ二年間ほど、
 中国では対日テロが頻発していました。
 日本人経営の商店や工場も襲われていました・・
 大紅門事件、廊坊事件、広安門事件、と
 日本兵殺害が相次ぎました。そしてとうとう、
 7月29日、中国兵三千名が北京近郊通州の
 日本人居留民を襲い、婦女子を含む230名を
 虐殺したのです。女性を強姦したうえ死体に凌辱を加え、
 喫茶店の女子店員の生首をテーブルの上に並べ、
 殺した子供の鼻に針金の鼻輪を通すなど少なくとも
 日本人にとては想像を絶する殺し方でした(p163)


・日本軍と国民政府軍が疲弊し切ったら、
 ソ連の方から満州へ侵攻し日露戦争の復讐をはたす・・
 尾崎など日本の共産主義者もこの方針に従って
 いましたから、日中戦争は蒋介石を倒すまで
 徹底的にやるべし、と「朝日新聞」「中央公論」
 「改造」などで主張し、また近衛首相を
 その方向に向けさせたのです(p172)


日本人の誇り (文春新書)
藤原 正彦
文藝春秋
売り上げランキング: 3,800

【私の評価】★★★★☆(81点)



「日本人の誇り」藤原正彦

むかしの日本人は、自分の立ち位置が分からないほど、誇り高かった。今の日本人は、自分の立ち位置を分かったうえで、誇り高いといいのかもしれませんね。

Posted by 本のソムリエ on 2015年8月19日


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 

人気ブログランキングへ


■目次

第1章 政治もモラルもなぜ崩壊したか
第2章 すばらしき日本文明
第3章 祖国への誇り
第4章 対中戦争の真実
第5章 「昭和史」ではわからない
第6章 日米戦争の語られざる本質
第7章 大敗北と大殊勲と
第8章 日本をとり戻すために


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ20.png
にほんブログ村



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

スポンサードリンク

>月別(2002年7月~)