「永遠の0(ゼロ)」百田 尚樹

| コメント(3) | このエントリーをはてなブックマークに追加

永遠の0 (講談社文庫)

【私の評価】★★★★★(96点)


■太平洋戦争とは、何だったのか。


 特攻隊とは、何だったのか


 そうした疑問からいろいろな本を
 読んできましたが、
 それを総括してくれる一冊です。


■主人公の祖父は、
 神風特攻隊員として戦死しました。


 祖父の人生を明らかにするために、
 祖父を知っている戦友を探し、
 インタビューがはじまります。


 インタビューを通じて、
 日本の真珠湾攻撃から、
 カダルカナルの戦い。


 そして、
 ミッドウェー海戦での惨敗と
 当時の日本軍の戦いが
 明らかとなってきます。
 

・ミッドウェーから戻ると、わしら搭乗員は内地で
 一カ月くらい軟禁状態にされた。空母四隻沈没のことは
 徹底して箝口令が敷かれた・・・馬鹿げてるよ。
 国民に本当のことを言わないでどうする。
 いや、それどころか海軍は陸軍にも本当のことを
 言っていなかったらしいな(p308)


■そして、祖父は

 「とにかく生き延びることを第一に考えろ

 という当時としては臆病者と
 言われるような人だったのです。


 なぜ、祖父は生き延びたかったのか。


 そして、その祖父を生き延びさせなかった
 太平洋戦争とは何だったのか、
 この本を読むとわかります。


 涙なしでは読めない名作だと思います。


 百田さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・戦闘機乗りにとって、空戦の経験こそが最大の勉強です。
 ただし学校の勉強と違うところは、学び損なうと死ぬことです。
 学校の試験では失敗しても落第するだけですが、
 空戦の場では、落第は即、死を意味します(p148)


・防弾板がないばかりにどれだけ多くの優秀な搭乗員が
 亡くなったか・・・グラマンF6Fなどは、7.7ミリ
 機銃だと百発くらい撃ち込んでもけろっとしている・・・
 搭乗員の背中に設けられたぶ厚い防弾板は、7.7ミリ
 機銃では突き通せないほどのものだった(p313)


・戦後の民主主義の世相は、
 祖国のために散華した特攻隊員を戦犯扱いにして、
 墓を建てることさえ許さなかったのだ(p344)


・私はあの戦争を引き起こしたのは、新聞社だと思っている。
 日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、
 講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明した。
 こんな条件が呑めるかと、紙面を使って論陣を張った・・・
 ・・戦後多くの新聞が、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張った。
 まるで国を愛することは罪であるかのうように(p425)


・実は海軍は日本海海戦から四十年近くも海戦をしていないのよ。
 つまり長官クラスは海軍に入ってから、
 太平洋戦争までずっと実戦を一つも経験せずに、
 海軍内での出世競争の世界だけで生きてきた(p368)


永遠の0 (講談社文庫)
永遠の0 (講談社文庫)
posted with amazlet at 12.11.20
百田 尚樹
講談社
売り上げランキング: 6

【私の評価】★★★★★(96点)



楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
blogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読 スポンサードリンク

コメント(3)

 「永遠の0」を読んだことがあります。電車の中で泣いてしまいました。

 戦後の運動会のシーンです。

 本当に考えさせられた本、胸が締め付けられそうで怖いのですがまた読み返したくなりました。

 毎回読みたくなる本のご紹介、本当に有難うございます。

 これからも楽しみにしています。

 先日、図書館にてようやく、
「永遠の0」をお借りすることが出来読みました。

大晦日から新年を迎える深夜に読み終え、
新年早々、目頭が熱くなりました。

久しぶりに感動しました。

この気持ちは、他では言いようがありません。

友達にも紹介していきます。

突然すみません。私も永遠のゼロが大好きで、運動会のシーンがとても印象的だったのでそのシーンをまた読みたいのですが、何ページだったか覚えていらっしゃったら教えて頂きたいのですが(>_<)

コメントする

カテゴリー評価別

>月別(2002年7月~)

最近のコメント

  • TOK: 私は咽頭がんでした がんとは老化ですか こころが軽くなりました  続きを読む
  • おお: 最近、映画「ビリギャル」を再び見ました。 誇張の部分があるかもしれませんが、 私は素直に坪田先生とさやかちゃんに共感しました。 ど 続きを読む
  • HA: 会社組織で仕事を上手く進めていく指南書。 わかりやすく、自分のためになる本であった。 また、他の人にも勧めたい。 続きを読む
  • ryo: 名言セラピーは、全部読みました。 とても好きな本です。 いつも私の知らない本の書評で、 読書の指標になってますが、 こうして読んだ 続きを読む
  • 本のソムリエ: 中国製を辞めて、PRC(People's Republic of China)とは、頭いいですね。 国際関係で誠意を期待してはいけ 続きを読む
  • haru: こんにちは。 中国関連本といえば、こちらもお薦めします。 『メイド・イン・PRCの恐怖』郡司和夫著。桜の花出版。 PRCって、なん 続きを読む
  • KH: Kindle読み放題が始まってから、先日ソムリエ様がまとめてご紹介下さった本を順番に読んでおります。 どれもいい本でしかも読み放題 続きを読む