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「永遠の0(ゼロ)」百田 尚樹

(2012年11月21日)|

永遠の0 (講談社文庫)

【私の評価】★★★★★(96点)


■太平洋戦争とは、何だったのか。


 特攻隊とは、何だったのか


 そうした疑問からいろいろな本を
 読んできましたが、
 それを総括してくれる一冊です。


■主人公の祖父は、
 神風特攻隊員として戦死しました。


 祖父の人生を明らかにするために、
 祖父を知っている戦友を探し、
 インタビューがはじまります。


 インタビューを通じて、
 日本の真珠湾攻撃から、
 カダルカナルの戦い。


 そして、
 ミッドウェー海戦での惨敗と
 当時の日本軍の戦いが
 明らかとなってきます。
 

・ミッドウェーから戻ると、わしら搭乗員は内地で
 一カ月くらい軟禁状態にされた。空母四隻沈没のことは
 徹底して箝口令が敷かれた・・・馬鹿げてるよ。
 国民に本当のことを言わないでどうする。
 いや、それどころか海軍は陸軍にも本当のことを
 言っていなかったらしいな(p308)


■そして、祖父は

 「とにかく生き延びることを第一に考えろ

 という当時としては臆病者と
 言われるような人だったのです。


 なぜ、祖父は生き延びたかったのか。


 そして、その祖父を生き延びさせなかった
 太平洋戦争とは何だったのか、
 この本を読むとわかります。


 涙なしでは読めない名作だと思います。


 百田さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・戦闘機乗りにとって、空戦の経験こそが最大の勉強です。
 ただし学校の勉強と違うところは、学び損なうと死ぬことです。
 学校の試験では失敗しても落第するだけですが、
 空戦の場では、落第は即、死を意味します(p148)


・防弾板がないばかりにどれだけ多くの優秀な搭乗員が
 亡くなったか・・・グラマンF6Fなどは、7.7ミリ
 機銃だと百発くらい撃ち込んでもけろっとしている・・・
 搭乗員の背中に設けられたぶ厚い防弾板は、7.7ミリ
 機銃では突き通せないほどのものだった(p313)


・戦後の民主主義の世相は、
 祖国のために散華した特攻隊員を戦犯扱いにして、
 墓を建てることさえ許さなかったのだ(p344)


・私はあの戦争を引き起こしたのは、新聞社だと思っている。
 日露戦争が終わって、ポーツマス講和会議が開かれたが、
 講和条件をめぐって、多くの新聞社が怒りを表明した。
 こんな条件が呑めるかと、紙面を使って論陣を張った・・・
 ・・戦後多くの新聞が、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張った。
 まるで国を愛することは罪であるかのうように(p425)


・実は海軍は日本海海戦から四十年近くも海戦をしていないのよ。
 つまり長官クラスは海軍に入ってから、
 太平洋戦争までずっと実戦を一つも経験せずに、
 海軍内での出世競争の世界だけで生きてきた(p368)


永遠の0 (講談社文庫)
百田 尚樹
講談社
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【私の評価】★★★★★(96点)



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コメント(3)

「永遠の0」を読んだことがあります。電車の中で泣いてしまいました。

 戦後の運動会のシーンです。

 本当に考えさせられた本、胸が締め付けられそうで怖いのですがまた読み返したくなりました。

 毎回読みたくなる本のご紹介、本当に有難うございます。

 これからも楽しみにしています。

先日、図書館にてようやく、
「永遠の0」をお借りすることが出来読みました。

大晦日から新年を迎える深夜に読み終え、
新年早々、目頭が熱くなりました。

久しぶりに感動しました。

この気持ちは、他では言いようがありません。

友達にも紹介していきます。

突然すみません。私も永遠のゼロが大好きで、運動会のシーンがとても印象的だったのでそのシーンをまた読みたいのですが、何ページだったか覚えていらっしゃったら教えて頂きたいのですが(>_<)


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