朝日出版社 (2002/07/10)

脳の不思議に踏み込もう!
30歳からでも脳は活かせる!
脳の不思議をポップに
●目標を書く、小さい努力を続ける、寝る前に良いイメージを考える。
これらは成功法則の本によく書いてある内容ですが、この本では、その
原理と効果を医学的視点で証明していきます。
・「手を実際に動かしてみることで、自分の経験になる」のですね。手を
動かすことって重要だなぁ。(糸井)(p19)
●書くことで実現するといいますが、手は脳の神経細胞と密接につながって
いるのです。つまり、書くことで脳へのインプットが強力になるわけです。
・脳の組み合わせ能力の発展のすごさを考えると、10年やり続ければ、
経験メモリーどうしの組み合わせは能力を飛躍的に増すでしょう。
(池谷)(p116)
●また、成功曲線といって、進歩がない状態が続いた後で、突然に進歩
するという現象は、脳細胞の組み合わせの増加と同じであり、ある時
突然にひらめくという現象と相関があるようです。
・眠っているあいだに脳が無意識のうちに考えてくれるので、仕事も
よりはかどると言うか。たとえば、仕事の〆切がまだまだ先であって
も、早めに目を通しておくということは、とても重要な姿勢だと思い
ます。(池谷)(p202)
●眠っているあいだも脳は無意識のうちに考えているということは、
速読の技術で、寝る前にパラパラと本を流し読みするということ
とも関係がありそうです。
・達成感という快楽をいかに味わうかと言うと、「目標は大きく」では
なく、「目標は小刻みに」と心掛けるほうがうまくいくようです。
・・・目標を達成するたびに快楽物質が出て、やる気を維持できます。
(池谷)(p209)
●これも、目標は到達可能な期限を決めた小さなタスクに分けるとよい
ということを証明しています。
●これまで経験でしか語られていなかった成功法則を、医学の視点で
証明してくれたこの本は、目からうろこの一冊でした。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・脳が整合性を保とうとしたからそうしたウソをつくってしまいます。
・・・だから非合理なことが起きたときに、自我を保とうとして延々
とつくり話をしてしまう。これは、人間の本質だなぁとつくずく思い
ます。(池谷)(p136)
・「やる気」を生み出す脳の場所があるんですよ。・・・どうすれば活動
をはじめるかというと、ある程度の刺激が来た時だけです。つまり、
・・・やる気がない場合でもやりはじめるしかない、ということなんで
すね。(池谷)(p193)
「海馬 脳は疲れない」池谷裕二、糸井重里、朝日出版社(2002/06) ¥1,785
(評価:★★★★☆)84点
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