「進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線」池谷 裕二
2012/01/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■脳科学者による脳の仕組み解説です。
神経薬理学という学問があるんですね。
どのような動物も脳を持っていますが、
頭のよい動物ほど脳が大きく、
シワが多いとのこと。
・大脳皮質は、運動とか知覚とか意識とかいった脳のもっとも高次な機能をつかさどる大切な部分・・・表面積を増やすためにシワをつくったわけだ(p35)
■脳細胞だけは細胞分裂しません。
それで記憶を維持できるのでしょう。
こうした膨大な数の脳細胞のつながりが
人間の思考を作っているとは!
科学者にも思考の仕組みは
まだわかっていないようです。
そのわからないところが、
学問として面白いところなのかもしれませんね。
池谷さん、
よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・光の三原色ってあるよね。赤・緑・青の3種類の光さえあれば、世の中のすべての色はつくることができるってやつね・・・網膜に三色に対応する細胞がたまたまあったから、人間にとっての三原色が赤・緑・青になっただけなんだよ(p129)
・薬が効く、ということがまずあって、じゃあ、この薬は何をしているのか、というふうに科学者は考えたんだ。それを通じて体の仕組みが理解されるようになった(p277)
・ヒトの染色体は何本ある?→23。
うん、23.ふたつずつあるから両方合わせると46本だね。
ハエは8本。・・ネコは38本。・・チンパンジーには48本。・・
イヌは76本・・フナは100本(p286)
・アルツハイマー病はほとんどが年をとってからの病気でしょ。そのときにはもう子孫を残しちゃってる。だから、自然淘汰でアルツハイマー病は消えないんだ。・・・たぶん、人間って動物では長生きしすぎなんだ(p312)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
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