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「2040年の未来予測」成毛 眞

2021/07/13公開 更新
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「2040年の未来予測」成毛 眞


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

100年間の科学技術の発展

成毛さんが言うように、この100年間で人間の科学技術は驚くほど発展しました。100年前の1921年といえば、大正10年。電灯がやっと普及しはじめた頃で自動車も日本製はほとんどなくトヨタ自動車も生まれていません。東京と横浜間で電車開通したのが1914年ですから、主に蒸気機関車の時代だったのです。


それが今ではだれでもスマホを使っていますが、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したのが2007年ですから、14年で社会は大きく変わったということです。インターネットが全家庭に普及し、無線通信の高速化、コンピュータを一人ひとりがスマホの形で持ち歩く時代になったのです。


スマホの代わりに、欠かせなくなるアイテムはAR(拡張現実)用のメガネ・・・メガネにすべての情報が映し出される(p42)

成毛さんの予想する2040年

未来はもうすでに目の前で起きているということです。成毛さんの予想する2040年には、AIが診療し、遺伝子レベルの治療でがんが撲滅され、ロボットが介護をしてくれます。自動運転のタクシーで移動し、コンビニとキオスクは無人店舗となり、ドローンで宅配されるのです。


その一方で生産量が限られる食料、水、エネルギーのために戦争が起きるかもしれません。その戦争も人間同士ではなく、ロボット同士の戦争となるのです。ロボットが敵国の人間を殺すようになり、ターミネーターのような世界になってしまうのでしょう。


ゲノム編集技術・・・分子標的薬の開発・・・がんは治る病気の時代がすぐそこまできている(p87)

日本はさらに高齢化社会

2040年には日本はさらに高齢化社会となりますが、私たちは70歳くらいまではバリバリ楽しく働いているはずです。そして身体が動かなくなっても、介護ロボットに手伝ってもらいながら自由な老後を楽しめるように思います。


ただし、現在、65歳以上の7人にひとりは認知症ですが、2035年には高寿命化により4人にひとりが認知症になるという。それでも私たちの未来は明るいと思いました。そして、その明るい未来を私たちが作るということなのです。成毛さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・コンビニやスッパーは無人店舗になる(p63)


・診療現場であたりあえに活用されているのがAI(人工知能)だ・・・画像診断の世界ではすでにAIが人間を凌駕している(p80)


・医療はAIや遺伝子治療で大きく変わる。介護もロボットの導入で人手不足は緩和し、コストも下がる(p138)


・貧しくなる日本にシェアリングは不可欠(p232)


・水不足が戦争を起こすリスクになる(p264)


▼引用は、この本からです
「2040年の未来予測」成毛 眞
成毛 眞、日本経済新聞出版


【私の評価】★★★☆☆(74点)


目次

第1章 テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする
第2章 あなたの不幸に直結する未来の経済ーー年金、税金、医療費
第3章 衣・食・住を考えながら、未来を予測する力をつける
第4章 天災は必ず起こる



著者経歴

成毛 眞(なるけ まこと)・・・1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイトHONZ代表も務める。


未来予測関係書籍

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「2040年の未来予測」成毛 眞
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