「成毛流「接待」の教科書 乾杯までに9割決まる」成毛眞


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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
■日本マイクロソフト社長だった
成毛(なるけ)さんの接待法です。
成毛さんは日本人なのに合理的。
接待も費用対効果で考えます。
だから、印象に残らない接待は
意味がないと断言しています。
また、夜の接待ができなければ
同じ予算でお歳暮を贈るらしい。
・印象に残らない接待はなかったに等しい。一方で、強烈なインパクトを残す接待は、語り継がれる(p33)
■では、具体的にはどんな接待を
していたのでしょうか。
一次会は普通の会食。
二次会は、接待先が行ったことがないであろう
おかまバーやダンサーのいるお店に
行っていたそうです。
確かにマイクロソフトに
おかまバーに連れていかれたとすれば
インパクトが残りますね。
・マイクロソフト時代によくやっていた接待・・一軒目は、・・スタンダードな接待だ・・二軒目は、おかまバー・・三軒目もバーだ・・ダンサーがショーを見せてくれるタイプのバーが多かった・・四軒目で最後・・あえて吉野家で腹を満たしてもらうことを選んだ・・行く機会がないと感じているところにばかり連れて行ったのだ(p71)
■それ以外は、下見をする、
見送りは見えなくなるまで頭を下げる、
と通常のものでした。
接待とはインパクトだ!
という社長だと
部下も面白いのではないでしょうか。
成毛さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・接待のためには下見だけではなく実際にその店で食べて飲んでみることが一番だ・・そのときに確認すべきは・・店の中にどんな人がいるかだ(p48)
・自分が行ってみて、いいなと思った店しか、接待には使えないのだ(p150)
・最初に式次第、といっても確定したものではなく「こう考えていますがいかがでしょうか」という提案を示すことで、相手はノーと言いやすくなる(p78)
・したい話をしてもらう。ベストは過去の武勇伝(p86)
・お見送りはしっかりと頭を下げ、車が見えなくなる頃まで続ける・・終わり良ければすべて良しとは、終わりがダメならまるでダメということだ(p101)
・贈るだけでこちらは行かないという接待・・プロ野球よりも私が薦めたいのは大相撲観覧だ・・枡席を用意してプレゼントするのは立派な接待である(p137)
・ひとつの取引先にかける予算は同じにする・・ある取引先に対しては接待でそれを使い、ある取引先に対しては贈答でそれをつかうのだ(p141)
・何より嬉しいのは、その連れて行ってもらった店の居心地が良かったときだ。自分の行きつけにしたいと思えるような店だったなら・・相手に「一人のときにもここへ来てもいいか」と聞いてみるのを忘れないようにしたい(p112)
・一人だけで行く店を一軒は残しておく・・あまり安すぎない、予算的には少し背伸びをした店を薦めたい(p154)
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【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 接待とは何か
第2章 接待の8割は店選びで決まる
第3章 接待の日の行動マニュアル
第4章 印象に残る飲み会は接待に匹敵する
第5章 嫌な接待はしなくていい
第6章 接待上手になるためのレッスン
著者紹介
成毛 眞(なるけ まこと)・・・1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイトHONZ代表も務める。