「あたりまえを疑え。 自己実現できる働き方のヒント」澤 円
2021/07/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
要約と感想レビュー
マイクロソフトの業務執行役員
マイクロソフトの業務執行役員である著者が、仕事で大事にしていることをまとめた一冊です。やはり外資系企業で出世した人らしくプロセスよりも結果を重視しています。労働時間の長さよりも、成果の大きさ。プロは結果で勝負するのでしょう。
仕事は数値化して評価する。同じ時刻に出社する必然性はない。会議は未来を決めるところ。つまり、より良いアウトプットが期待できるなら、手段や方法に制約は設けないということです。
ただ、メンバーに月報や日報などの報告義務を一切課していないという割には、すべての業務の進捗情報がパソコンのダッシュボードに自動的に出てくるというのですから、業務の指標管理は厳格なようです。
「仕事のはじまりの時間に厳しく、終わりの時間にはゆるい」のは、日本企業特有のマインドセットです(p24)
自分の得意なことを3つと積み重ねること
当然のことながら、他人との差別化をするために自分の得意なところを磨くのが大事になります。差別化のためには、自分の得意なことを2つ、3つと積み重ねること。これなら、できそうです。
著者の得意なのはプレゼンの技術。相手の求めているもの、期待していることにわかりやすく示してあげること。それで相手が自ら動くように導くのです。
具体的には顧客に商品を体験させたり、使っているときをイメージさせる。顧客に利益があり、ハッピーになれることを示すのです。プレゼンとは、聞いた人がよろこんで行動するようにすることなのです。
「他の人よりも得意なこと」を3つ掛け合わせる(p226)
実力で生きていく
肩書は与えられたもの、必要があれば会社を辞めるのもありなど、実力で生きていくことを推奨しています。著者の言いたいことは、自分の武器を研ぎ澄まし、自己責任で生きていくということだと理解しました。
著者のように外資系が似合う人もいますので、そうした選択もありだな、と納得しました。澤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・日本以外の国では優秀な人間はすぐにやめていきます。なぜなら、他社が真剣にほしがるからです・・・その結果、高い報酬を提示し、代わりに高いゴールを設定する(p107)
・いかに「未来に関するトピック」に時間を使うか・・これがまさにビジネスの要諦なのです(p162)
・あえて乱暴に言えば、バカみたいにずっとそのことばかり考え続けられる人が起業家として成功します(p235)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
目次
時間・タスクを疑う
ルール・慣例を疑う
コミュニケーションを疑う
マネジメントを疑う
自分自身を疑う
著者経歴
澤 円(さわ まどか)・・・株式会社圓窓 代表取締役。1969年生まれ、千葉県出身。立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT子会社を経て、1997年にマイクロソフト(現日本マイクロソフト)に入社。情報共有系コンサルタント、プリセールスSE、競合対策専門営業チームマネージャー、クラウドプラットフォーム営業本部本部長などを歴任し、2011年、マイクロソフトテクノロジーセンター・センター長に就任。2018年より業務執行役員。2019年より株式会社圓窓 代表取締役。
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