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「フリーで働く!と決めたら読む本」中山マコト

2021/07/12公開 更新
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「フリーで働く!と決めたら読む本」中山マコト


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

著者はフリーランスの販促プランナーとして、営業をせずに、本当に気持ちよく仕事できる顧客と仲間と一緒に、本当にやりたい仕事だけやってきたという。しかし、フリーランスとして本当に自由な仕事と生活を続けていくためには、いくつかの壁があるというのです。


まず、第一の壁は、自分がお金を稼げる専門性を持ったスペシャリストになること。できれば、今の会社で「あなたに辞められると困る」と言われるくらいでなくてはなりません。フリーという荒野の中で、お金を払ってでもあなたにお願いしたいと言われる存在になるというのはそういうことなのです。


・フリーランスとして成功するためには・・・名物サラリーマンと呼ばれるほどの専門性を身につけること(p29)


著者が営業しなくてもフリーランスとして短い納期で高レベルの仕事ができるのは、プロのネットワークを持っているからです。著者はコピーライティングのプロですが、もし、印刷の仕事ならこの人、カメラマンならこの人、SEOならこの人、市場調査ならこの人、というふうにチームを組めるプロ人脈を持っているのです。


この人脈の中で仕事を紹介することもあれば、コピーライティングの仕事が来れば、自分に声がかかる可能性も高くなる。営業しなくても仕事が来る仕組みを作っているということなのです。実際、広告を出してみると、ほぼ間違いなく集客にはつながらないのだというのです。


・理解者ネットワークを作る・・・一緒に仕事をしたことのある人か、あるいは自分が全幅の信頼をおいている友人、パートナーのお墨付きがある人(p106)


とはいえ、一般的にはフリーランスとは自由であるがゆえに、逆に自由になれない人が多いようです。著者のように、午前中しか仕事をしない、営業活動をしない、必ず着手金をいただくなど自分のペースで仕事をするためには、仕事の実力とそうした仕事しかしないという強い気持ちが必要なのでしょう。


地獄のフリーランスとなるか、幸せのフリーランスとなるか、壁は高そうです。中山さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・フリーランスは・・・自ら出向いてクライアントに関する情報を積極的に仕入れるべいです(p51)


・契約のすべてが短期契約です。2ヶ月とか3ヶ月という期間で契約し、その後は、お互いの合意のもとで更新するというスタイル(p119)


・依頼を受ける際に、必ず「予算はいくらですか?」と聞くクセをつけましょう。あるいは少しでも怪しいなと感じたら、「見積もりを出させていただきます」と言いましょう(p193)


・土日こそ一番働く・・・私は重要な仕事・・・コピーライティングの仕事は、土日に集中させることにしています(p207)


・セミナーをやって、その一部始終を必ずビデオ撮影します。そしてそれをDVDにして販売します(p228)


▼引用は、この本からです
「フリーで働く!と決めたら読む本」中山マコト
中山マコト、日本経済新聞出版


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

第1章 フリーランス成功のための絶対法則!
第2章 金銭的リスクを、徹底的に回避する
第3章 自分を最強の商品に仕立て、スタートしたその日から、売れっ子フリーランスになる方法
第4章 フリーランスの掟
第5章 選ばれるための仕事術
第6章 独自の集客力をもつ方法
第7章 プロフェッショナルフリーランスとお金
第8章 プロフェッショナルフリーランスのタイムマネージメント
第9章 プロフェッショナルフリーランスの人脈術
エピローグ さらなる飛躍のために



著者経歴

中山マコト(なかやま まこと)・・・日本で唯一の「キキダス・マーケティング」実践者兼シンクロニスト。マーケティングシンクタンク勤務後、2001 年、独自のキキダス・マーケティングを設立。「お客様の声」からアイデアをいただき、お金をかけずに成果を最大化する「キキダスメソッド」で、販売促進、広告制作に携わる。


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