【書評】「革命的に顧客が集まる プロ集客」三浦孝偉, 歌島大輔
2025/08/05公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
YouTubeと出版を目指せ
個人のブランディングのためにアウトプットをしましょう。具体的には、YouTubeと出版が効果的と教えてくれる一冊です。
特にYouTubeについては、誰でも情報発信が可能であり、コストもかかりません。著者の三浦さんは情報発信ビジネスのメルマガ読者2万人、ラグビーのYouTubeチャンネル登録者2.5万人を獲得しています。
また、著者の歌島さんは、整形外界YouTubeチャンネル登録者数20万人で、YouTube経由で400件以上の手術の依頼を受け、オンラインで講座500人以上集客できたという。多くの人は「見ているだけ」なので、情報発信を続ける人が、容易に信頼を獲得できるのです。
ブランディング・・・その手段として、YouTubeや出版といった個人メディアの活用が有効なのです(p63)
商業出版は個人の上場
また、商業出版も読者の信頼感を高め、個人のブランディングとなります。著者の三浦さんはデジタルコンテンツを個人販売していましたが、商業出版用の企画書にアレンジして商業出版に成功したという。
いきなり商業出版ではなく、コストのかからない範囲でブログを書いたり、メルマガを発行するなど、継続的にコンテンツを作っていくとよいのでしょう。
仮に商業出版できたとすれば、会社が上場するようにいきなりステージが上がり、多くの会社や人から引き合いが増えるというのです。
「信頼感」という軸で戦う新しい集客法は、大きな強みになる(p41)
サービスよりも情報発信と信頼
世の中には、詐欺ほどではありませんが、サービスの質が低くても、集客力で売上を上げ続けている会社が存在しているという。その一方で、よいサービスでも集客力が低く売上を上げられず、消えていく会社も多いのです。
三浦さんは広告代理店にいましたので、売れる広告代理店より、口のうまい広告代理店のほうが生き残っているということを知っているのです。
したがって、サービスの質も大切ですが、いかに見込み客を集め、信頼してもらい発注してもらうかが重要です。その信頼構築を、ネットの世界では個人がYouTubeや情報発信を通じて行えるということなのです。
広告・・運用会社の営業に乗せられて安易に広告集客に手を出した方は、ほぼ全員が失敗しています・・・「成果報酬型」の運用会社はほぼ皆無(p48)
あなたにしか救えない人がいる
著者の伝えたいことは、「自分には無理」というのは間違いで、「あなたにしか救えない人」がいるということです。
つまり、レベルが低いとしても、もっとレベルの低い人もいるのです。ラグビーも誰もが日本代表になる必要はなく、ラグビー好きで十分という人も多いのです。
個人の「ニッチな情報」が重宝されるのがネットの世界であり、低コスドで大きな可能性を持っているということなのでしょう。三浦さん、歌島さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・10年で9割の会社は倒産する・・・10年前にぼくと同じように起業して今でも連絡が取れている人は10%程度(p33)
・YouTube向けのコンテンツ設計・・思わずクリックしたくなる仕組み(タイトル・サムネイル・冒頭の惹き込み)・・・価値(知識・解決策・次のアクション)(p111)
・論文や統計データを調べる作業は、AIが膨大な情報を整理・抽出してくれる・・AIはあくまで「下書き」や「アイデア出し」の補助ツールとして活用する(p134)
▼引用は、この本からです
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三浦孝偉, 歌島大輔 (著)、ぱる出版
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 「資格=安定」神話の崩壊
第2章 ビジネスの悩みの9割は集客・広告
第3章 個人メディアが必須の私業の時代へ
第4章 情報発信に対するマインドブロックを外す
第5章 最強の個人メディアはYouTube
第6章 コンテンツ販売の最高峰としての出版
第7章 情報発信業界の闇から光へ
第8章 俺たちの夢:光の照らし方・広げ方
著者経歴
三浦孝偉(みうら こうい)・・・ビジネスコーチ/マーケティングスペシャリスト。博報堂に13年間勤務後独立し、ビジネスコーチとして1,000人以上の起業や副業をサポートする。メールマガジンを10年以上毎日、2万人の読者に配信し続ける継続のプロでもある。趣味で始めたラグビーYouTubeのチャンネル登録者数は2.5万人。著書に『続けられる人になるための37の「やめる」』(ぱる出版)などがある。
歌島大輔(うたしま だいすけ)・・・整形外科医/コンテンツ戦略ドクター。勤務医を経て、フリーランスの医師として年間400件を超える肩関節鏡手術の執刀実績を持つ。医学情報を提供する自身のYouTubeチャンネルの登録者数は20万人を超え、オンライン講座の受講生は延べ500人以上にのぼる。著書に『じゃないほうの肩こり』(サンマーク出版)などがある。
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