【私の評価】★★★★★(95点)
■全体最適コンサルティングを行っている
ゴールドラットジャパンは
いつでも契約解除自由で
費用ゼロの成果報酬型。
驚いたのは、
あのマツダのSKYACTIVE開発に
ゴールドラットジャパンが入っていた
という事実です。
ゴールドラットジャパンは
日産のリバイバルプランのように
自らを改革する手法を提供しているのです。
・マツダでは資金不足、開発者不足に悩まされる中で、
関係者がみんなで集まって10年後のあるべき姿を
構想し、そこに向けてロードマップを描いた・・・
同社の新世代技術SKYACTIVEをこれから発売す
る新製品に段階的に導入していき、早期
にフル適用を実現するというもの(p40)
■プロセス自体は、
目新しいものではありません。
まず、10年後こうなったらすごい!
という「WOW!カタログ」を
部門横断的なメンバーで創るという。
カタログというくらいだから、
ビジュアルでワクワクするような
未来の姿を全部門で創るのです。
まさにリバイバルプランですね。
・<WOW!カタログ>を見せると、
同じ経営幹部の口から、
「えっ!本当にできるのか?」
「いつできるんだ?」
「何か助けられることはあるか?」
「こうしたらどうか?」などと
積極的な応援をもらえることが多くなる(p34)
■そうした10年後のイメージを作った後で、
そこに至るためにやるべきことを
考えていきます。
小さなテストで仮説の検証もします。
思った成果がでなければ、修正する。
失敗から学ぶことも
プロセスに入っているのです。
岸良さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「ありがたいご指導」をすることしか知らない
経営幹部だって、実は世の中にWOW!と言われる
ような商品を出したいと心から願っている(p34)
・実現生の云々は一旦忘れて、
10年先の振り切った
未来のカタログを創ることだ(p36)
・仮定を検証するためには、小さなスケールで
テストすることができる(p96)
・失敗を学びに変える・・ミステリー分析・・
思ったより悪い結果であれば、
これを招いた原因の解消を考えればいい。
この原因がなくなれば、
思ったより悪い結果は出なくなり、
問題解決は一歩進むことになる(p108)
・参加メンバーの志を一つにする・・・
目的、成果物、成功基準・・・
1 目的は何ですか?
2 成果物は何ですか?
3 成功基準は何ですか?・・
みんなが議論することによって、
自分たちで考えた目標が出来上がる(p126)
・実際に会う相手には、「提案」ではなく
「相談」として持っていくのがキモだ。
提案だと相手も構えてしまい内容を
精査するようになる。
でも「相談」として持ち込めば、相手も
相談に乗る姿勢で議論が進むだろう(p150)
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【私の評価】★★★★★(95点)
■目次
STEP1 価値を創る
STEP2 価値を伝える
STEP3 実現への道のりを創る