「孤独のチカラ」齋藤 孝

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孤独のチカラ

【私の評価】★★★★☆(84点)


■600もの著作がある
 明治大学教授の齋藤 孝さんの
 孤独をテーマにした一冊です。


 齋藤さんは一浪して東京大学に入学。
 この一年の留年が、相当な
 コンプレックスだったらしい。


 ただでも浪人した自分を許せないのに、
 入学すれば元同級生に先輩面で
 呼び捨てにされる。


 プライドの高い一浪東大生は
 人とほとんど口もきかず、
 孤独に本を読んでいたという。


・私たちはどうしても意識が勝ち過ぎてしまいやすい。
 常に『自分の存在とは何なのか』という
 問いに苛まれ、その解答として簡単に
 『自分など意味のない存在ではないか』と
 自分自身を追いつめてしまう(p126)


■自分はこんなものではないのだ、
 というプライドと
 自分の境遇にイライラして
 引きこもる。


 人間関係に改善の兆しが
 あらわれたのは、
 博士課程に上がってから
 結婚してからだという。


 一家の柱としての覚悟と
 コンプレックスを晴らすかのように
 論文を書きまくったのです。


 一浪というコンプレックスを
 パワーに変えたのですね。


・いま認められていないのはしかがたがない。
 そう思っても、中途半端な自分を
 受け入れるのは苦しいものだ。
 そんなときの私のとっておきの呪文は、
 「結果を出せ」という一言だった(p44)


■大学を卒業して無職となり、
 就職活動をしていた時期も
 かなり暗かったようです。


 ドン底で何をしているかが
 人生を決めるのですね。


 齋藤 さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・男というものは独身の身では
 ほとんど不まじめだが、
 結婚すると急に何か運命を背負わされた
 ような覚悟ができる(p27)


・顔が利く飲み屋でひとしきり常連同士で
 会話を重ね、帰ったら眠るという人生は、
 孤独とは無縁かもしれないが、果たして
 「私は十分に生きた」という手応えが
 残るだろうか。
 一人になったときに何をするか。
 ここに良い孤独と悪い孤独の
 分かれ目がある(p57)


・その職種の中で新しいチャレンジをし続けているか。
 物事に新しい意味を生み出そうとしているか。
 そんなふうに挑み続けるバックボーンになるのは、
 ここにはとどまらないぞという強さである(p68)


・"私は誰の世話にもなっていないという人ほど、
 人に迷惑をかけやすい"
 という言葉は至言だ(p74)


・自分の心の内を見つめるための
 より本格的な方法として、内観法がある・・
 一日十数時間、三日から一週間もの間
 ひたすら自分自身を見つめ続ける作業をするのだ・・
 母や父、きょうだい、配偶者、会社の・・(p73)


・文学者には放浪者が多い。松尾芭蕉、小林一茶、
 ヘミングウェイ、ヘンリー・ミラー・・小泉八雲
 (ラフカディオ・ハーン)も放浪者だ・・・
 そもそも放浪し、歩くということは、 
 孤独のひとつの技法である(p142)


・大学入試は受験生にとってオリンピックか
 国体の感覚に近い。試験は年一回、一日か二日で
 そのためだけに日々を費やしてきた
 一年の成果が問われる(p16)


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【私の評価】★★★★☆(84点)

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■目次

第一章 失われた十年〈孤独と私〉
第二章 〈単独者〉として生きる
第三章 孤独の技法
第四章 ひとりぼっちの世界〈孤独の実践者たち〉
第五章 孤独のチカラ



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