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「カンタン! 齋藤孝の 最高の読書感想文」齋藤 孝

2022/05/10公開 更新
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「カンタン! 齋藤孝の 最高の読書感想文」齋藤 孝


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

「心が動いたところ」にふせん

読者から読書感想文の書き方について質問をいただいたので、手にした一冊です。私なら、よい読書感想文のストーリーを真似して書きますが、三色ボールペンの齋藤先生はどう教えてくれるのでしょうか。読書感想文を書くためには、まず本を読む必要があります。そして引用したり、感想に使うために、「心が動いたところ」にふせんを貼っていきます。私の読書法と同じですね。


読書感想文とは、人に本を紹介することです。家族に今、読んでいる本を紹介するならどこを紹介するのか、何を紹介するのか、どう紹介するのかと同じことなのです。読書感想文というとハードルが高くなりますが、井戸端会議で誰もがやっている近況報告の読書版が読書感想文なのです。


・「グッときたところ、心が動いたところ」に、どんどんふせんを貼っていこう(p62)


「自分が主人公だったら」どうするか

読書感想文のポイントは、「自分の心がどう動いたか」ということを説明しましょう。例えば、「僕はこう感じた」という視点で説明してみてはどうでしょうか。また、「なぜ主人公はあんなことをしたのだろう?」という問いを立てて、それに対して自分なりの解説をしてみてはどうでしょうか。さらに、「自分が主人公だったら」どうするか、という視点で書いてみてはどうでしょうか。


主人公の判断が適正だったのか、現実と合わないこところがあるのではないか、など感じるところは多いと思うのです。このように自分が感じたことを中心に書くことで、あなたオリジナルの読書感想になるということです。


・読書感想文のポイントは・・・「読む前と後で、自分の心がどう動いたか」にあります(p96)


「なぜ、この本を読んだのか

読書感想文の書き出しで悩んだら、「なぜ、この本を読んだのか」、から書き始める方法もあります。落語のまくらのようなもので、この本を読んだキッカケ(動機)から書くと流れとして入りやすいし、書きやすいということです。これ以外にも、読書感想文には「だ、である体」のほうが良いとか、声に出して読んでみると、より良い推敲ができるなど、実践的なアドバイスとなっていました。


読書感想文も慣れが必要だと思いますが、この本を参考とすることで最短距離で読むに耐える読書感想文を書けるようになると思います。学生時代に教えてほしかったな、と思いつつ、読書感想文を書く必要のある方におススメします。齋藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・めんどうくさいことには、意味がある。あのイチローも言っているよ。「嫌いなことをやれと言われてやれる能力は、後で必ず生きてきます」って(p39)


・「話せる」ということは、「書ける」ということ(p49)


・「もし自分が〇〇だったら」の視点・・・感想文のアイディアもどんどん生まれてくるはずだ(p107)


・読書感想文の書き出しの一文に困ったら?
 1書きたいことから書く
 2本を読んだキッカケ(動機)から書く
 3「なぜ?」から始める(p83)


・声に出して読み直すと、たくさんいいことがあります(p126)


▼引用は、この本からです
「カンタン! 齋藤孝の 最高の読書感想文」齋藤 孝


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

講座一日目 「きみにも読書感想文が書ける」
講座二日目 「もう悩まない! スラスラ書けるようになる方法」
講座三日目 「感想文を書いてみよう」
講座四日目 「押さえておきたい文章作法と表現のツボ」
特別講座 「座右の書を見つけよう」



著者経歴

齋藤 孝(さいとう たかし)・・・1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に、『三色ボールペンで読む日本語』『呼吸入門』、『語彙力こそが教養である』『上機嫌の作法』など多数


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