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「ハッピー・リタイアメント」浅田 次郎

2010/09/19公開 更新
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ハッピー・リタイアメント (幻冬舎文庫)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

■お役所の天下りを
 お笑いドラマにした一冊です。


 財務省と自衛隊からの二人が
 定年後に天下った先は、
 全国中央企業振興会。


 ここで、昔の不良債権の確認作業を
 していく中で、教育係の秘書と共謀して
 事件を起こすという物語。


■金曜サスペンスになりそうな
 ありきたりのストーリーでしたが、
 天下り官僚の雰囲気が笑えました。


 オチが今一でしたが、
 気軽に読めるのではないでしょうか。


 浅田さん
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・そうした使いものにならぬ膨大な天下りを、どうにかこうにか一般企業が養って、その見返りとして何らかの利益を得ている、というのが社会の実態なのであろう(p78)


・人間誰しも、年齢とともに垢抜けてくるのは焼香の作法と屁の音である。(p188)



【私の評価】★★★☆☆(77点)



著者経歴

 浅田 次郎(あさだ じろう)・・・1951年生まれ。1995年『地下鉄(メトロ)に乗って』で吉川英治文学新人賞受賞。1997年『鉄道員』で直木賞受賞。2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞を受賞。その他著書多数。


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