「松下幸之助の見方・考え方」PHP研究所
2007/04/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
●松下幸之助の本を読むと、涙が出たり、
体の芯が震えるような感覚に陥ります。
それはなぜなのか?
それは、松下幸之助のエピソードから、
個を超越した公を考える
松下幸之助の思想が
伝わってくるからではないかと考えています。
●この本は、そうした松下幸之助の考え方を、
社員が体験したエピソードや、
松下自身の言葉によって、
分かりやすく教えてくれる一冊です。
現場にいく事務屋さんには、
「工場の中に机を置け」
という。
販売課長には「会社を辞めて、
しるこ屋になれ」という。
突飛な発言のなかに、
松下幸之助の真剣さが見えてきます。
・きみ、製造部長として事業部へ行ってくれんか・・・
物づくりを勉強してもらうんやから、
事務所あたりに机をもっとっちゃいかん、
工場の中に机をもちこんで
仕事をすることや(p53)
●松下幸之助は、成功の要諦は
成功するまで続けることにあると
喝破していますが、
その努力は並大抵のことではなかったのでしょう。
それは、部下にいかに成長してもらうのか、
いかに自分の考えを伝えるのか、
常に考えていたようです。
・きみが電熱担当の課長か・・・
きみ、あしたから会社をやめてくれ・・・
会社をやめて、しるこ屋になれ・・・
まずあしたから何をやるか・・・
しるこ屋の店主としても、毎日これだけの
努力をせねばならない。
きみは電熱課長として、何千円もの
電化製品を売っている。だから
しるこ屋の百倍、二百倍もの努力を
しなくてはいけないな。
そのことがわかるか。(p69)
●写真、イラストなどが入って、
非常にわかりやすい一冊です。
100万部以上売れて、
100万人以上が感動しますように
と祈りながら、★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・頂戴した利益は無意味にこれを使うわけやない。
よりよき再生産のためにこの資金を使っていく。
その一部は従業員の生活向上に回す。
一つは設備に回す、一つはまた、社会へ
還元していろんな寄与にもする。・・・
そういう尊い使命があるために、
利益を求めるということが
許されるわけである(p35)
・PHP研究所を創設した・・・戦後の・・・
道徳の乱れ、人心の荒廃・・・
"正直に、誠実に働いている人間が
なぜこれほど苦しまなければならないのか。
人間には本来、平和で幸せな生活を実現する力が
与えられているはずである。・・・
この世に物心一如の繁栄をもたらすことによって、
真の平和と幸福を実現する道を探求しよう"(p24)
・困っても困らないこと。
困難を困難とせずに、
思いを新たに決意固く歩めば、
困難がかえって飛躍の土台石となる、
というのである。(p83)
▼引用は、この本からです。
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やっぱり松下幸之助はすごい
【私の評価】★★★★☆(87点)
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