「自衛隊、そして日本の非常識」清谷 信一
2004/08/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
■日本の常識は世界の非常識と
言われています。
自衛隊がグレーゾーンで活動できる
ように法律を改正しようとすると、
自衛隊が戦争ができるように変えている
などと批判されます。
まず、自衛隊の人が犠牲にならないと
相手を攻撃できない、というのが
日本の専守防衛なのです。
・航空自衛隊は、他国の爆撃機の編隊に領空侵犯されても、何もできない。爆弾を落とされて初めて攻撃ができる(p15)
■日本の面白いのは根性論が
まかりとおるということでしょう。
適当に計画して、実行は根性で
なんとかしろ、ということです。
これでなんとかなるのが日本の
強さであったりするのです。
海外なら計画がダメなら
結果もダメになるから、
そうしたリーダーはすぐに
左遷されてしまうのです。
・イラクで二人の外務省職員が殺された・・・防弾装備には限界がある・・・それはウソである・・・ドイツの国境警備隊では、トヨタのランドクルーザーを装甲化したものを使用している(p63)
■日本的なものをまとめた
一冊でした。
それでもだんだんと日本は
よくなっていくと思います。
それを期待しましょう。
清谷さん、
良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・実は、海自と海保は、ものすごく仲が悪い・・・実質的に合同訓練をしたのは不審船事件以後のことである(p24)
・イラク戦・・・米軍がチェック・ポイントなどで民間人かゲリラかを確認する際、少しでも怪しかったら全部撃つ。また、「泊まれ!」と命じた相手が少しでも手を動かすと、皆殺しにする・・・これが、イラクでゲリラに身を投じる人を増やす原因になっている(p57)
・日本では、武器輸出三原則や国会決議によって、基本的に武器の輸出は禁じられている・・・防弾チョッキは輸入してもいいが、「武器だから」輸出してはいけないとする。たとえばイラクに出かけるカメラマンに、日本から防弾チョッキを送るのもNGなのだ。もう笑い話の世界だ(p100)
・コソボでは、駐留しているNATO軍兵士相手の慰安所があるが、娼婦たちの中には騙されたり、誘拐されたりした者が多く、問題となっている(p118)
・我々が中学生、高校生の頃は、社会科の日教組の教師が「北朝鮮は労働者の天国」などというプロパガンダを授業中にやっていた(p169)
・実は747の就航当時、ボーイングは747への投資で会社が傾きかけていた。そこで日本の航空会社に737の製造販売権を売り込んだのだが、先を見通せない通産官僚と、取っぱぐれのない防衛庁需要を当て込んでいた日本の航空産業は、その話を蹴ってしまった(p202)
・わが国の慣行で、企業経営者は「保証人」として無限責任を負う立場に置かれるのだ。断れば、まず融資を受けられない・・・これでは思い切った投資ができず、ベンチャーがなかなか出てこられないわけだ(p209)
・商社が海外の肥料や農耕用機械を安く売ろうとすると、農協が邪魔をする。だから、いつまでたっても、肥料も機械も価格が下がらない(p238)
・BSEの問題を長いこと放置していたのは、農水省のどの課のどの人がいけなかったのか?まるで報道されない・・・道路公団が糾弾され、審議会から資料提出を求められたとき、出してきた資料は偽造したものだった。その偽造は誰が手がけたものかも、いまだにわからないままだ(p241)
・高校の野球部だけは相変わらずである。毎日毎日野球漬けで、まさに旧軍同様、全員丸坊主というチームが多い・・・夏の甲子園を見ていると、まるで旧軍の亡霊を見ている気になる・・・朝日新聞社によって主催されていることにも、違和感を感じる(p250)
▼引用は、この本からです
【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
自衛隊
イラク戦争
日本の防衛
米軍基地
地雷除去
軍事事情
国際関係
第三世界
キリスト教
ビジネス
経済
行政
メディア
国内問題
コンテンツ産業
著者経歴
清谷信一(キヨタニシンイチ)・・・1962年生まれ。ジャーナリスト。広告業界を経て、1990年に一年間ロンドン遊学後、ライターとなる。軍事のみならずサブカルチャー、国際関係など硬軟併せたサブジェクトも扱う。
自衛隊関係書籍
「自衛隊が世界一弱い38の理由―元エース潜水艦長の告発」中村 秀樹
「自衛隊、そして日本の非常識」清谷 信一
「戦う者たちへ (日本の大義と武士道)」荒谷卓
「徴兵制が日本を救う」柿谷 勲夫
「真説・国防論」苫米地 英人
「国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動」伊藤 祐靖
「自衛隊失格:私が「特殊部隊」を去った理由」伊藤 祐靖
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