「北斗の人」司馬遼太郎

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北斗の人 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
講談社
売り上げランキング: 629125

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■坂本龍馬も学んだ北辰一刀流。

 この北辰一刀流を作り上げた千葉周作という人間の人生が、
 司馬風にまとめられています。

 千葉周作のすごいところは、
 それまでの武道の不合理なところを廃し、
 あくまで合理的な指導法を確立したこと。

 当然、それまでの流派との軋轢、 
 戦いとなります。


・勃興するあたらしい勢力というものは
 つねに旧い勢力とのあいだに軋轢のあるものだ。
 その軋轢を回避せず、むしろ正面から衝突し、
 それを契機に飛躍してゆく以外に手がないのかもしれない(p418)


■司馬さんの凄さは、
 千葉周作という人のエピソードを表現していく中で、
 その時代の雰囲気というもの、
 千葉という人間というものを示してくれること。

 「歴史」の面白さというものは、
 こうした一人の人間を追いながら、
 時代の流れというものを考えるところに
 あるのかもしれません。

 司馬さん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・浅利家での日課は、午前二時に起き、真暗な道場にて三時間、
 素振りを繰りかえし、そのあと、浅利家での家事の一つとして
 薪を何束か割り、六時にめしを食う。午前八時まで読書し、
 それがおわると道場に出、門人の稽古をつける。(p99)


・才能とは光のようなものだな。ぼっと光っているのが目あきの
 目にはみえるのだ。見えた以上何とかしてやらなくちゃ、という
 気持ちがまわりにおこって、手のある者は手を貸し、金のある者は
 金を出して、その才能を世の中で押し出してゆく(p117)


・ばかだな。おれがすわれと言ったから意味もなくすわり、
 立てと言わぬからといっていつまでもすわりつづけている。
 百年そんなことをしていても何もならぬぞ。・・・
 「反逆しろ」と、孤雲は大声で言った。(p201)


北斗の人 (講談社文庫)
司馬 遼太郎
講談社
売り上げランキング: 629125
おすすめ度の平均: 4.0
4 北斗とは何ものか
2 司馬遼太郎の作品は娯楽小説であって事実ではない
2 千葉周作の前半生
5 千葉周作の前半生
4 すらすら読める剣豪小説

【私の評価】★★★☆☆(77点)


■関連書評

a. 「人間というもの」司馬 遼太郎
【私の評価】★★★★☆


b. 「十六の話」司馬 遼太郎
【私の評価】★★☆☆☆


c. 「項羽と劉邦(上)」司馬 遼太郎
【私の評価】★★★☆☆


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