■やはり松下幸之助の本を読むと
どうしても姿勢を正してしまうのは
私だけでしょうか。
松下幸之助の晩年23年間付き添った
著者が伝える松下幸之助の人となりです。
■松下幸之助は人を褒めても、叱っても、
人を感動させることのできる人でした。
人を叱って感動させるというのは
どういうものなのかと思いますが、
そのコトバを読んで少しわかったような気がしました。
信頼していた君ともあろうものがなぜこんな判断をするのか。
松下電器の考え方に反しているのではないか。
そうした思いが伝わってくるのでしょう。
・私は何度となく、「きみは何を考えて仕事をしとるんや。
この仕事できみが正しいと思うことは何や!」と厳しい口調、
激しい言葉で叱られた。・・・そのように叱られながらも、
何かしら、松下さんの言葉、叱り方に感動を覚えたのは、
松下さんが私の人間としての本質や人格といったものを認めて
くれており、それが伝わっていたからだと思う(p183)
■また、松下幸之助は決断する人でしたが、
決断の前には多くの人に質問し、意見を聞き、
決断をくだしていたそうです。
ただ、意見を聞くにしても意見を鵜呑みにするのではなく、
自分の判断が本当に正しいのか、現実と離れていないのか、
チェックしていたのでしょう。
・松下さんのように、「わしはこう思うんやけど、あんた、どう思う?」
「これについてあんたの意見はどうかなあ」と声をかけておく・・・
(p21)
■もう松下幸之助には会えませんが、
こうした本で会うしかないのでしょう。
松下幸之助の声が聞こえてくるようでした。
・松下さんは、実によく部下に声をかけた。エレベーターで
偶然乗り合わせた、初めて会った女子社員にも、「あんた、
どの部門で仕事してるんや?」とか、「機嫌ようやってくれてるか?」
などとよく話しかけていた(p94)
■姿勢を正して読まされる一冊です。
本の評価は★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・汗を流し、努力に努力を積み重ねるうちに知恵が湧いてくるもんや。
汗の中から生まれたその知恵は本物やな。本物だから人を感動させる
ことができる、説得し納得させることもできる。(p31)
・ほめられるのは嬉しいことだが、ときとして油断が生じる。
だから逆に叱ってくれる人、注意してくれる人を求め、
大事にしなさい(p48)
・責任者には三つの責任がある。
仕事の完成と仕事の創造、
とりわけ、人材の育成である(p104)
・十年後、あるいは五十年後に自分の会社の経営を
このようにしていきたいという大きな夢、大きな志を、
現実と戦いながら並行して持っていることが大事である(p35)
・松下さんには、日本は必ず発展する。日本には国運があり、
将来的に非常に希望に燃えた国になるのだという「大楽観」があった。
しかし・・・問題が山積みしているが、それらを正視し、
全身全霊、命懸けで取り組むのである(p37)
▼引用は、この本からです。
PHP研究所
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偉大な哲人、松下幸之助の愛弟子の言葉【私の評価】★★★★☆(88点)
■著者紹介・・・江口 克彦(えぐち かつひこ)
1940年生まれ。
松下電器産業入社後、1967年PHP研究所。
秘書室長、取締役、常務、専務、副社長を経て、
2004年同社社長。
著書多数。
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