「経営者の教科書―実践しなければならない経営の基本100」江口 克彦
2006/11/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
●PHP研究所の経営関係の本は、
地味な本が多いのですが、
この本もそうした一冊です。
なぜ地味かというと、当たり前のことを
当たり前に行うということが
経営だからでしょう。
・松下幸之助の成功の要因は何であったのか。・・・ごくごく「当たり前」の要因であった。たとえば、熱意を持つこと、努力すること、誠実であること、思いやりの心あること、・・・(p68)
●とはいえ、長年、松下幸之助の側で
仕事をした著者の伝える
松下幸之助の言葉は、至宝の光をはなっています。
松下幸之助は、感動を与える
名人だったのでしょう。
・松下幸之助は相手の目をじっと見つめ「今回の仕事、きみはようやった」と心の底からほめてくれる。時には家に帰るとまた電話がかかってきて、「きみはえらいな」「ようやった、大成功やったな」と、またほめてくれる。(p113)
●松下幸之助は、経営とは
教えても教えることのできないもの、
伝えることが非常に難しいものである
と言っています。
この一冊ではとても伝えきれない経営のコツですが、
この本で少しでも学んでいきたいものです。
・松下幸之助は無理を嫌った。「きみ、無理はあかん、無理したらあかんよ」と、私はよく教えられたものだ。(p44)
●わかる人にはわかる。
地味ながら充実した一冊です。
経営者、経営者を目指す人にお勧めします。
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・長く成功し、社会的にも尊敬を受けている経営者に会うと、必ずと断言していいが、その謙虚さに感心させられる。(p24)
・部下を感動させることができない経営者は、経営者たる資格がない。感動を与えることのできない経営者は、それだけで経営者失格である。(p35)
・松下は絶えず、「正しい仕事をしているか」「何が正しいか、よく考えて進めているか」と口グセのように言っていた。(p40)
・「長」のつく人間の責任は三つある。一つ目は自分のグループの仕事をやり遂げる責任、二つ目は自分の下にいる人材を育てる責任、そして三つめは新しい仕事を創造していく責任である。(p90)
・将来から現在を考えるのが経営者の発想、現在から将来を考えてはいけない(p154)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■著者経歴・・・江口 克彦(えぐち かつひこ)
1940年生まれ。大学卒業後、松下電器に入社。その後PHP研究所。1976年より経営を任され、2004年に代表取締役社長。松下幸之助晩年の22年間、つねにその側で仕事をし日々の交流のなかで薫陶をうけた。
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