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「得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学」本田 宗一郎

2003/09/17公開 更新
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得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

身のまわりにいくらでも転がっている幸福から、自分のものを選び出し、それを最高のものに高めることだね。


●以前、ある本で次のような話が
 書いてありました。


 それは、農場を持っている人が、
 ゴールドラッシュを見て自分も一儲けしようと、
 農場を売り金鉱脈を探しに行きます。


 その人は鉱脈の発見に失敗するのですが、
 実は農場の下に鉱脈があったという話です。


●それは何を伝えたかったかといいますと、
 人間、会社というものは、
 自分ではわからないかもしれませんが、
 必ず何か得意なものを持っているわけです。


 しかし、社会には成功している人がたくさんいて、
 それが羨ましくなることがあります。
 そして、それに手を出してしまう人がいます。


●もちろん、そうして周りの人と同じように
 成功する人もたくさんおられるのでしょうが、
 自分の得意分野と違う畑を掘っても
 うまくいく可能性は低いのです。


 まずは、自分の庭を深く掘り下げて、
 そこに成功、幸福を探すことが、
 まず第一に考えるべきことだと思うのです。


●最近、本田宗一郎の本を収集しています。


 だんだん分かってきたことは、
 宗一郎氏の「車が好き!」という情熱が
 組織に大きな影響を与えているということです。
 これこそホンダDNAなのかもしれません。


 さらに、トップ自身が、自分でやってみろ!
 失敗してもいいじゃないか!
 という考えですから、
 官僚主義がはびこるはずもありません。


 ホンダがここまで大きくなったのも
 必然といえるでしょう。


この本で私が共感した名言

・社長をやってたときは、カネ儲けが財産だと思ってたけど、結局、友だちこそほんとの財産だなあ


・人間にとっては行動がすべてであり、メーカーにとっては製品がすべてである


・現代は「教育の時代」という人もいるが、私は「努力の時代」だと思う。努力すればそれなりに報いられる時代なのである。


・「知る教育」から「試す教育」への180度の軌道修正が必要なのである。


▼引用は以下の書籍からです。
得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学
本田 宗一郎
三笠書房
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【私の評価】★★★★☆(84点)



著者経歴

 本田 宗一郎(ほんだ そういちろう)・・・1906年生まれ。1991年没。本田技研工業創業者。

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