「人間・本田宗一郎の素顔―モノづくり日本の原点」原田 一男
2010/04/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
■本田宗一郎の秘書を長年務めた
原田一男さんの一冊です。
本田宗一郎の本は数多くありますが、
その仕事ぶりは、やはり一緒に仕事をした人、
近くで見た人でなくてはわからないものでしょう。
■本田宗一郎は、職場では、工場、設計室と歩きまわり、
疑問があれば、設計者と議論し、
製造がよくなければ、ハンマーを持って
叱ったということです。
「真剣勝負」
この言葉がぴったり合うような
職場だったようです。
・研究所では、真剣勝負そのものでした。・・・
ちょっとでも不審な点を見つけると、
すぐに説明を求めます・・・
上司を呼び出し、一時間も二時間も
激論をかわすのです(p61)
■とにかくやってみろ。
自分の考えを持って。
できるまでやるからできるんだ。
そうでなければ、「バカヤロー」と
ハンマーが飛んでくる。
本田技研の社員は、
そうした環境で鍛えられたのです。
働く本田宗一郎さんの雰囲気が伝わってきました。
原田さん、よい本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・本田さんに「おまえ、どう思う」と聞かれ、
「一般的にはこうですが・・・」などと答えると、
「バカヤロー!」と叱責が飛びました。
本田さんにとって、
固定観念や常識など聞きたくないのです。(p51)
・仕事の前には愛情もクソもない。
こんな仕事をしていたのでは
いい製品はできないと思い、
それで君たちを怒鳴らずには
いられなかった(本田宗一郎)(p148)
・国民は一生懸命お金を稼ぎ、税金を払ってきたのに、
政府がかたっぱしから使って、それで損をしたら、
今度は国民にその損をかぶれというのはおかしい。
わたしはもうカンカンになって怒っている。
私は、もう働かない
(本田宗一郎:行革推進全国フォーラムで)(p172)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
■著者経歴・・・原田 一男(はらだ かずお)
1918年生まれ。1953年本田技研工業に入社。秘書として雑務をこなす。1973年本田氏社長引退と同時に本田家執事となる。
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