「フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術」寺田 昌嗣
2010/04/25公開 更新

Tweet

【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
速読の本ということで購入しました。読んでみると、内容は速読法の本というよりも、効率的に本の内容を成果につなげようという一冊でした。
「実際に自分の仕事で活用しなければ、読書をした意味がない」ということは、私も最近になって気づいた点であり、非常に大切なことでしょう。
・手に入れた知識が、あなたの中で、あなたの現場でどう生かされたのか、そこをきちんと検証しましょう。(p42)
著者の速読との出会いは、大学時代です。著者は大学卒業直前、著者は仕事が決まっていたにもかかわらず、ひとつの単位を落としてしまいました。
教授から卒業のためには一週間以内に十冊以上の本を読んで、30枚のレポートを提出するように命令されます。このような厳しい条件にもかかわらず、著者は二日間ですべての本を読むことができたのです。
ここに速読の秘訣があるようです。レポートを書くという明確な目標と時間的制限、そして、このレポートを書けなければ卒業できないという切迫した状況で、著者は読むことに割り切って集中できたのです。
・読書の目的を明確にする(p66)
速読は、あくまで手段でしかありません。速読で何度も読むべき本があれば、それを何回も読めばいいのです。大事なところをまとめるだけなら、大事なところだけ読めばいいのです。
速読法としては普通のものでしたが、あなたの仕事の能力を伸ばしたり、判断力を向上させるという本当の目的にフォーカスするということを大事にしている点は評価できると思います。
寺田さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・一冊10分で、一冊の本の中から、あなたに必要な行動の指針やヒントを手に入れる(p24)
・徹底的に理解し、記憶して、自分の思考の一部にしてしまおうと思ったら六回は読む。(p202)
・名文の筆写で言葉を磨こう(p214)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
【理論編】
第1講 あなたがはまりがちな"読書のワナ"
第2講 読書に何を求めるのかをはっきりさせる
【鍛錬編】
第1講 速読は体育会系のノリで身につける
第2講 「体」を極める
第3講 「技」を極める
第4講 「心」を極める
【実践編】
最終講義 フォーカスの力を最大限引き出す読書術
著者経歴
寺田昌嗣(てらだ まさし)・・・SRR速読教室代表。1970年、福岡生まれ。名古屋大学法学部卒業。福岡県立高校教諭。高校時代から7年かけて独自の速読メソッドを開発。2001年に独立し、速読を中心とした講義を行う。
読書術関連書籍
「理系読書 読書効率を最大化する超合理化サイクル」犬塚壮志
「フォーカス・リーディング」寺田昌嗣
「知的社会人1年目の本の読み方」山口謠司
「年間1000冊以上読書を楽しむ本のソムリエ団長の読書教室」団長
「ビジネスに効く最強の「読書」本当の教養が身につく108冊」出口治明
「死ぬほど読めて忘れない高速読書」上岡正明
「齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!」齋藤 孝
「遅読家のための読書術」印南 敦史
「読んだら忘れない読書術」樺沢紫苑
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
人気ブログランキング
に投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|一日一冊:今日の名言
コメントする