「ステルス・ウォー 日本の闇を浸食する5つの戦争」ベンジャミン・フルフォード
2010/04/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
「フォーブス」の支局長として、巨大メディアの裏を見てきたフィルフォードさんの一冊です。「メディアはウソをつかない。ただ、「真実を伝えない」だけである。」という言葉が、重く感じました。
フォーブス支局長の経験から、あまり報道されないことのなかに、重要なものが隠されていると言います。テレビ、新聞といえども民間会社であり、その株主、顧客である巨大資本の影響力には逆らえないわけです。たとえば、薬害にしてもそれを製造、販売している会社の影響力によって、報道姿勢はだいぶ変わってしまうのが事実のようです。
・「アインシュタインの予言」・・・ミツバチがいなくなれば、わずが二年足らずで人類は滅ぶだろう・・・ミツバチ大量死の原因・・・1990年代に登場した新しい殺虫剤「ネオニコチノイド」(p260)
世界で最大の石油取引をしているのは、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースであり、原油先物や原油市場で投機を行っているとか、日本の「IMF10兆円供出」については、10兆円で「金」を買い占めて、その「金」を背景に新しい「通貨」の発行を行っていくというシナリオがあるなど新しい視点が学べました。
しかし、報道の裏を見るというのは、簡単ではありません。出版社などに頑張ってもらうしかないのでしょう。フィルフォードさん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・麻薬を売る側は、誰が使用したのか、証拠を押さえている。そうなれば、先述の芸能界の話ではないが、いいように利用できるのだ。・・・酒井法子と押尾学の事件について狂乱じみた報道合戦をしてきたのか。それは、「誰か」にとって、非常に都合がいいからである。(p207)
・FRBの全株式は、依然、彼らが保有する民間企業なのである・・・FRBを国家管理に戻し、通貨発行権を取り戻そうと考えた大統領は必ず、暗殺されるといわれており、有名なケネディ暗殺も、それが理由だとささやかれている(p122)
・スペイン風邪で亡くなった5000万人のうち、その多くはアスピリンによる「薬害」だった可能性が高い(p194)
講談社
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
序章 ベンジャミン・フルフォードは狂ったのか
第1章 マネー戦争―中川昭一元財務相は殺されたのか
第2章 石油戦争―悪魔王「パパ・ブッシュ」の謝肉祭
第3章 ウイルス戦争―堕天使の名を持つオバマの正体
第4章 麻薬戦争―情報操作の罠に嵌った日本
第5章 食糧戦争―増殖する「闇の支配者」
終章 悪魔になるために神にすがった男
著者経歴
ベンジャミン・フルフォード(Benjamin Fulford)・・・1961年カナダ生まれ。外交官の家庭に生まれ、80年代に来日。上智大学比較文化学科を経て、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学を卒業。その後再来日し、日経ウィークリー記者、米経済誌「フォーブス」アジア太平洋支局長などを経て、現在はフリーランスジャーナリスト、ノンフィクション作家。
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