「学校の勉強だけではメシは食えない!―世界一の職人が教える「世渡り力」「仕事」「成功」の発想」岡野 雅行
2010/04/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■プリウスのバッテリーケース、
痛くない注射針など、
だれもできない製品をプレス冷間加工で
作ってしまう岡野さんの一冊です。
世界一の職人と言われるだけあって、
きっぷのいい人生訓が気持ちいい一冊でした。
■岡野さんの持論は、プロになること。
そしてその一芸を持って、
難しい仕事に挑戦していきな、
ということです。
だれにでもできることでは、
儲けることはできません。
自分にしかできないという付加価値を
持ってこそ勝負することができるのです。
・何かひとつでいいんだ。他の人にはできないこと、自信を持ってできることを習得しておくんだ。ひとつ芸を持つ、芸人になるんだ。(p32)
■そして、そうした技術にプラスして、
世の中を生きていくためには、
人間関係が大切だよ、と教えてくれます。
技術だけがあっても商売は
うまくいかないわけであり、
やはり信頼という人間関係があってはじめて、
注文があるということなのでしょう。
・利口な人間っていうのは、いってみれば世渡りの上手な人間・・・極端なことを言うと、「人生、太鼓持ちになれるやつが 成功する」。ちゃんと技術を持って太鼓持ちになれる人間がいいんだよ。(p208)
■今の自分には、社会に出て
稼ぐ力があるのだろうか、
サラリーマンの考えに
固まってしまっているのではないか、
などと考えさせられました。
会社が倒産しても食っていけるだけの芸が
必要ですね。
岡野さん、よい本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・勉強ができるやつよりも声がでかいやつのほうが、社会に出てから偉くなっちゃうもんなんだ。(p24)
・なぁ、楽な仕事ばっかりじゃ面白くないだろう?誰もやったことのないことをやる。登山でいえば、誰も登ったことのない山を登るんだ。(p75)
・利口なやつは、どんなときにもアイデアがあるやつだよ。これは学歴じゃない。そのアイデアマンに共通することは、世の中でいろいろ遊んできて、いろんな失敗をした経験が最後にはものを言うんだ。(p3)
・自分で社長になることを考えるんだ。・・・10年、20年もサラリーマンを続けていると、何にも疑問を持たない頭に飼いならされて、去勢されちまう。夢や金銭感覚だって、月給サイズになってしまう。(p85)
・アルバイトするのなら、自分に必要な技術を学べるところにするんだ。目的を持ってアルバイトすると、お金以上のものが手に入るぞ。(p87)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★☆(84点)
■著者経歴・・・岡野 雅行(おかの まさゆき)
1933年生まれ。20歳頃から金型技術を父親に教わり、30代には量産プラントを開発。リチウムイオン電池のケース、痛くない注射針など誰にもできなかった製品の量産方法を確立。
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