「人生は勉強より「世渡り力」だ!」岡野 雅行

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人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス)

【私の評価】★★★★☆(89点)


■岡野さんは直径0.08mmの痛くない注射針を
 板をプレスで丸めて作ってしまった
 金型・プレス屋さんです。


 父親の金型屋を引き継いだ岡野さんは、
 業界のタブーであるプレス屋の仕事に
 進出しました。


 普通なら業界から潰されるのですが、
 岡野さんは誰もやらない安い仕事や、
 難しい仕事だけを請け負いました。


 安い仕事は自動プラント化して儲け、
 難しい仕事はできるまでやり続ける
 というスタイルで乗り切ったのです。


・「やりかけた仕事は、必ず、
 最後までやりとげろ」
 っていうのもその人の教えだ。
 いったん仕事を始めたら、
 いくら失敗しようが諦めないっていう、
 俺の仕事のスタイルの原点になっている(p121)


■もちろん大企業からの不当な要求や
 同業者の裏切りはあったのです。


 岡野さんは誰もやらない仕事をやる。
 だから仕事がなくなることはないのだから、
 不当な要求にはNOを貫きました。


 不誠実な担当者や会社とは付き合わない。
 どこの会社も引き受けてくれなくて
 泣きついてきても引き受けないのです。


 例えば契約後、支払いの時になって
 端数の値引きを要求するような取引先とは
 二度と付き合わなかったらしい。


・大企業の中には、こっちは下請けだっていう
 感覚があるから、道理に合わないことを
 言ってくる会社もあるんだ・・・
 担当者がちゃっかり自分の手柄に
 してるってこともあるしね・・
 俺はそんなのは二度と相手にしない・・・
 こっちから切るんだよ(p104)


■そうした仕事を選べるのも
 技術力があるのは当然として、
 情報収集と営業力があったからだという。


 付き合う価値のある人間と
 信頼関係を持つことで、
 業界の状況、最新の技術動向を
 把握するようにしているのです。


 技術力だけなら岡野さんより
 技術のある町工場はあるけれども
 多くの町工場は情報収集を怠り、
 卑屈になり潰れていったという。


 岡野さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「自分をアピールするなんて・・」
 「わざわざ"世渡り"に力を注ぎたくないな」
 なんてヌルイことを言ってると、
 おいしいところをゴッソリ他人に
 持っていかれちゃうぞ(p7)


・演出もできないようじゃ、大きくなれないね。
 俺は20年も前から外車を二台持ってたし、
 家族や社員をつれて海外旅行にも行ってた・・・
 職人なんてきついばかりで、
 ちっとも儲からないなんて思われちゃ
 かなわないからな(p85)


・相手が大企業だからって、
 卑屈になることはないんだよ。
 何を言われても言われっぱなし、
 無理も聞きっぱなしになってるから、
 向こうは図に乗るんだ。
 理屈が通らないことには、
 捨て台詞のひとつも浴びせて
 やるってくらいの腹がないと、中小企業、
 零細企業の悲哀はなくならないね(p114)


・裏切られるってことは、
 自分を鍛える経験でもあるんだよ・・・
 実体験は重みが違う。
 必ず、自分の血にもなり肉にもなるんだ。
 だから、裏切られたからって
 "へこむ"ことなんかない。
 世渡りを学ぶいい機会だって
 いうくらいに考えてりゃいいんだよ(p117)


・つきあいにお金を惜しんじゃいけない・・・
 お金は、使うから、まわりまわって大きくなって
 戻ってくるもんなんだよ・・・
 俺のところに持ち込まれる仕事は、
 人とのつきあいのなかで生まれたものが
 ほとんどだよ(p130)


・俺は仕事を頼みに来た担当者が、
 人間として信用できるかどうかで、
 引き受けるかどうかを決める・・・
 企業の名前に転んだりしたら、
 結局は買い叩かれて、仕事を
 安売りすることになるんだよ(p81)


・弱気になったら
 嵩(かさ)にかかってくるのが、
 嫉妬にかられた人間なんだ(p108)


・新しい技術を開発するにも、
 時代に即応して儲けるにも、
 なんてったって情報だよ。
 それもメーカーが持っている
 最新の情報を知らなきゃいけない(p17)


・情報収集力がないと、
 仕事の選び方も間違えちまうし、
 こまかい話、値段のつけ方だって
 失敗しちゃう(p20)


・自分だけ儲けようなんて狭い了見じゃいけない。
 仕事を持ち込んでくれた人、
 仕事がまとまるまでに尽力してくれた人・・
 あらゆる関係者にしっかり、
 利益を還元しなきゃダメだよ(p22)


・ほんとに価値がある情報は、
 人ととことんつきあって、
 その触れ合いのなかで
 掴むしかないんだ(p29)


・ついている人間とつきあわなきゃダメだな・・
 ついている人間は、ツキを引き寄せる
 だけのことをしてるってことだ・・
 その人間の生きざまを見ることだし、
 そこから何かを学ぶってことなんだ(p44)


・俺は全国でいろんなところで講演をやっているけど、
 そのとき主催する会社や団体の人が空港や駅に
 迎えに来てくれたり、送ってくれたりする・・・
 「きょうは、ありがとう」
 って一万円チップを渡すね。
 間にプロダクションが入っているときは別だよ・・
 気は心なんだよ(p49)


・自分を高める、レベルアップするには・・・
 一流のものを見ること、一流に接することだね。
 一流を知らなきゃ、進歩なんかねぇよ(p137)


・究めるためには、
 何がいちばん肝心だか知っているか?
 基礎を固めることなんだ・・・
 勉強しただけで分かったつもりになって、
 基礎のところを実践していない(p175)


・技術を磨くうえで大事なのは辛抱と失敗だ。
 金型の職人として一人前にあんるには20年は
 かかるって言われてる。
 その間、辛抱できるかどうかなんだよ・・・
 失敗しなきゃ、成功なんかできっこない。
 失敗を怖がっていちゃダメなんだよ(p179)


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■目次

1章 "おいしい情報"を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の"敵"から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方



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