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「あしたの発想学―いかにして痛くない注射針はできたのか!?」岡野雅行

(2004年4月15日)|本のソムリエ
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あしたの発想学―いかにして痛くない注射針はできたのか!?


【私の評価】★★★★★(93点)


●金型とプレスで「世界一の職人」と
 言われる岡野さんの本です。


 私が★★★★★をつける本には
 特別な条件があって、
「思わず姿勢を正して読んでいる」
 本に限っています。
 この本はそういう本です。


 岡野さんの経験に裏打ちされた
 「プロにならないと大変だよ」
 というお話には、真実と説得力があります。
 講演会があったら行ってみたいですね。


●スクリューコンプレッサの写真がありましたが、
 これは安く作るのが難しいと言われていたのが、
 今はエアコンとかで使われていますので、
 陰に岡野さんがいたようです。


 それにこの写真はVTECのロッカーアームかな?
 これもすごい精度のいる部品のはずです。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・若いうちから最高の味を覚えるのは大切だと思うよ。・・・あたしゃ美味しいものの味がわからない者にいいものはつくれないと思っている。そういう感性というか、こだわりは仕事にも通じるものなんだから。(p118)


・「お前は、きっと成功するだろう。しかし、いくら成功しても妾と別荘は持つなよ」と。「なんで?」と聞いたら、「一生、維持することはできないから」って(p141)


・世間では、あたしのことを「世界一の職人」とか「不可能を可能にする男」なんて言っているようだけど、どんなに才能豊かな人間でも、何もないところから新しいものをポッと発明するなんてことはありえないんだよね。誰だって、最初は先人の真似、コピーから始まるってわけ(p156)


・日本で儲けられないやつはアジアに出て行ってもダメ(p166)


・あたしに言わせれば、サラリーマンだったら会社から帰って来ても、寝るまでに五、六時間は自分の時間はあるはずだろ。その時間を使って勉強したり、ほかの会社にアルバイトに行ったりして、技術を身につけることもできると思うんだけど・・(p183)


・大きい会社って同じ組織の人間が、後ろから背中に矢を放つんだから、おっかないよねぇ。(p197)


・当たり前のことだけど、日本は資源の無い国だから、技術の高い製造業がだめになると凋落しちゃうよね、きっと。違うかい?(p217)


・本当はあたしゃ、特別なことなんて何もない。ただ、時流に流されず、変わらずに日本人気質を続けながら手を動かして額に汗かいて働いてきただけ。でも大切なのは、日本人ならではの、この気質なんだ・・・古くさくてダサいかもしれないけどモーレツ、根性、気合、根気、勤勉。そして正直、誠意、義理、本気・・・・。みんな、日本人気質に還って、しっかりと夢と希望を取り戻そうぜ。(p232)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★★(93点)



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