【書評】「あしたの発想学―いかにして痛くない注射針はできたのか!?」岡野雅行
2004/04/15公開 更新
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
金型とプレスで世界一の職人
金型とプレスで「世界一の職人」と言われる岡野さんの本です。私が★★★★★をつける本には特別な条件があって、思わず姿勢を正して読んでいる」本に限っています。この本はそういう本です。
若いうちから最高のものを経験することが大事だという。そうした経験があれば、空いた時間を使って勉強したり、ほかの会社でアルバイトして技術を身につけることもできるというわけです。
岡野さんの経験に裏打ちされた「プロにならないと大変だよ」というお話には、真実と説得力があります。講演会があったら行ってみたいですね。
日本で儲けられないやつはアジアに出て行ってもダメ(p166)
日本の技術は中小企業が支えている
スクリューコンプレッサの写真がありましたが、これは安く作るのが難しいと言われていたのが、今はエアコンとかで使われていますので、陰に岡野さんがいたようです。
この写真はVTECのロッカーアームかな?これもすごい精度のいる部品のはずです。こうした日本の技術は中小企業が支えているということが理解できました。岡野さんの深絞りの技術に脱帽です。
当たり前のことだけど、日本は資源の無い国だから、技術の高い製造業がだめになると凋落しちゃうよね、きっと。違うかい?(p217)
成功の秘訣
岡野さんの成功の秘訣は、ただ、手を動かして額に汗かいて働いてきただけだという。つまり、日本人ならではの、モーレツ、根性、気合、根気、勤勉。そして正直、誠意、義理、本気だというのです。
そして、「世界一の職人」というけれども、最初は先人の真似、コピーから始まったというのです。いくら才能があっても、何もないところから新しいものをポッと発明することはできないのです。
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この本で私が共感した名言
・「お前は、きっと成功するだろう。しかし、いくら成功しても妾と別荘は持つなよ」と。「なんで?」と聞いたら、「一生、維持することはできないから」って(p141)
・大きい会社って同じ組織の人間が、後ろから背中に矢を放つんだから、おっかないよねぇ。(p197)
【私の評価】★★★★★(93点)
目次
発想と応用-なぜ、可能になるのか?
自由気まま-不真面目と莫迦は似て非なるもの
打破-世の中には最初から実績のあるやつなんていない
習慣-つくる発想、できる発想
周期-いま取り組んでいるものが未来をつくる
反骨-手を動かせば解決方法が見えてくる
勘-図面がないとできないのは本当の職人ではない
緑-その名人は無名人
忍耐-転んでもただでは起きない
秘守-人気のラーメン屋がスープの秘密を教えるわけがない
著者経歴
岡野 雅行(おかの まさゆき)・・・1933年生まれ。20歳頃から金型技術を父親に教わり、30代には量産プラントを開発。リチウムイオン電池のケース、痛くない注射針など誰にもできなかった製品の量産方法を確立。
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