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「商売の原点」鈴木敏文

2004/04/16公開 更新
本のソムリエ
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鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫)


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

●地味な本ですが、すごい気づきのある本でした。
 凡事徹底というか、原則に忠実というか、
 本質のところを掘り下げ、
 実行しているところに感動します。


 会社ではどうしても、これまでの仕事のやり方や、
 雰囲気に流されがちですが、
 「これはお客様のためになっているのか?」
 という視点で行動しようとするだけで、
 すごい決意がいることに気づきます。


●つまり、常に現状に問題意識を持って、
 このままでよいのだろうか、他にもっと
 良い方法、商品があるのではないかと
 考えているのです。


 さすがコンビニ業界で一日当たり
 売り上げが10万円はちがうという
 あけあると思いました。


 本メルマガも読者の視点で、
 どんどん改善していかなくてはなりませんね。


この本で私が共感した名言

・米飯類などを三便体制(一日に三回生産し、三回納品すること)にしたのも、味を落とさないため、鮮度を守るためです。(p26)


・あらゆる商品に対し、その店の客数、客層などを個別に考えたうえで、どう発注するかを考えなければならなのであって、十把ひとかけらの一律的なやり方では、生き残っていくことはできません。(p40)


・いまの消費は、完全に心理学の分野に入っています。(p61)


・マーケッティングのことを書いた本は無数に出版されています。しかし、その本を扱っている世界の人たちが、マーケッティングのことをまったく考えていません。(p98)


・当時、私たちはお客様の立場に立って、便利さということを考えたとき、正月からでも店を開けておく必要がありました。(p100)


・特に大手の場合、社員の中に、自分一人くらいちょっと手を抜いてもなんとかなるだろうと甘い考えが浸透しやすいのです。それが社風化したとき、またたくまに会社は体力を落として、傾いていきます。(p104)


・仕事ができる人は必ずしっかりした自分のかたちをもっていて、それを具体的に提示できるし、それに関しては絶対に妥協を許さない厳格さをもっています。したがって、すぐれた上長というのは「うるさい人」でなければならないのです。(p188)


鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫)
緒方 知行
講談社
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【私の評価】★★★★★(91点)



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