日経ビジネス「敗軍の将、兵を語る-小出義雄」
2004/04/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
「敗軍の将、兵を語る-小出義雄」「日経ビジネス2004.4.12」日経BP社
要約と感想レビュー
●アテネ五輪女子マラソン代表に
高橋尚子選手が落選しましたが、
陸連、選手、それぞれ事情と
言い分があるようです。
選考基準がはっきりしないのも
日本的と言えば日本的に感じます。
テレビでは分からない、
業界の裏話はとても面白い。
本当の裏話は掲載できないのでしょうが、
新聞、テレビだけを情報源とするよりも
幅は広がるはずです。
この本で私が共感した名言
・女子は記録を重視したのに、男子は油谷繁を実績で五輪代表に選んだ
・高橋曰く「東京国際の後に、陸連のある幹部から『もう、走らなくていいよ』と助言された」と言うんだよ。
・やっぱり選考基準を明確にしろということです・・・そのためには1本のマラソンの中で勝負するしかない・・・僕は陸連に直接言ったことがある。そしたら、1本じゃ本当の実力が測れないって言うんだ・・・陸連にはなかなか1本にできない事情もある。注目される五輪の選考レースは、1つやったらテレビ局から何千万円、何億円と陸連に入ってくる。僕は陸連に何十億円もあるんじゃないかと思うけど、公になってないよね。
・2002年に実業団を抜け出して、佐倉アスリート倶楽部を設立しました。選手単位でスポンサーと契約して資金を得るのです。要は競馬の厩舎みたいなものですよ。小出厩舎ね。だけど、そのうちに今度は、「小出の野郎、高橋を利用して金儲けを始めた」と陸連周りの噂が耳に入ってきたんだよ。そうじゃなくて、クラブ制度は欧米じゃ常識だし、世界一になるためには必要なんです。そういうことは逆に陸連の幹部が考えなくちゃいけないことでしょ。
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
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