「新訳 ガリア戦記」ユリウス・カエサル
2010/04/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
■あのユリウス・カエサル
(ジュリアス・シーザー)が書いた
古代ローマの名著「ガリア戦記」です。
カエサルがガリア(現在のフランス、
スイス、ドイツ西部)でガリア人と戦い、
これを平定していきます。
・ガリアは全体が三つの地域に分かれている。(p111)
■この本を読むと、現在のフランス、ドイツの
周辺には、国家というものがなく、
小さな部族の寄せ集めであったことが
わかります。
言葉が違う。そして文字もない。
この時代には、
軍事力だけが「力」であったことが
わかります。
・マリウスは、土地を失って無産市民となっていた者たちをあつめて、これに軍事訓練をほどこし、職業としての兵士に仕立てあげ、この者たちで強力な軍隊を編成したのである(p19)
■古代ローマに興味が出てきました。
本だけでは戦いのイメージがわかないので、
映画や画像を見ながら古代ローマを
空想してみるのも楽しそうです。
中学生のときに読んでいれば、
歴史に興味を持ったかもしれません。
よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・思いは人生を形づくる。若いカエサルの胸には、常識的な可能性の範囲を超えた、自分の人生にたいする大きな期待があった。将来かならずや歴史的な偉業をなすのだ、という思いである(p62)
・ローマの軍隊が伝統的にいかに訓練を重視していたか・・・新兵や若年の兵士は、終日訓練にあけくれた。(p87)
・キケロ・・・雄弁が自制を欠くと、それはしばしば必要以上に相手の胸をえぐる。・・・よく辛らつな言葉で論的を傷つけていた。このあと降りかかった災難は、そうした辛らつな言葉がまねいた災難と言えなくもない。(p27)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
著者経歴
ユリウス・カエサル・・・紀元前100年頃~紀元前44年。共和政ローマ期の政治家、軍人。「賽は投げられた」「来た、見た、勝った」「ブルータス、お前もか」などの名言を残す。
読んでいただきありがとうございました!
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