本のソムリエおすすめ本を紹介する書評サイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!」竹内 謙礼 , 青木 寿幸

本のソムリエ 2022/05/12メルマガ登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

「猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!」竹内 謙礼 , 青木 寿幸


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

 マーケティングのプロである主人公が、会社の部長以上が「猿」に置き換わった世界に入り込んでしまった!、という名探偵コナンばりの無理な設定のビジネス小説です。主人公が出社してみると、会社の部長以上はすべて猿になっており、人間の主人公がマーケティング戦略を猿の部長に教え、成果を出していくというストーリー。


 最初に出てくる普通の住宅販売会社では、地中海風とすることで単価を上げ、保証期間を延ばしたりして、差別化戦略と口コミマーケティングを進めていきます。営業方法だけでも世の中には電話営業、折り込みチラシ、口コミ、ポスティング、小冊子配布、ダイレクトメール、セミナー営業など多くの販売テクニックがあるのです。


・40坪で3LDKの一戸建ての木造」を売るというセグメンテーションに集中する・・・二世帯住宅は断ってください(p43)


 面白かったのはマーケティングには、多くの道があり、実際にはやってみないとわからないということでしょう。ケーキのような嗜好品なら、小さいロットで新商品を発売して売れれば増産、売れなければ別の商品を投入するという戦略の会社があります。その反対に、巨大なロットで発注し安い仕入コストで大量に売り切るという戦略の会社も存在するわけです。これは市場の特性と会社の個性と商品によって変わるのだと思うのです。


 コーヒーで言えばスターバックスのように差別化して高価格を維持する方法もあれば、コンビニのコーヒーのように低価格で多く売るという道もあるわけです。だからマーケティングによって確率を上げることはできるのでしょうが、多くの企業が試行錯誤を繰り返しているのが実態だと思うのです。


・全てが上手くいくことなんてありませんよ・・・まずは、やってみるということが大切(p64)


 マーケティングとはアイデアの宝庫だということがわかりました。もう一度、体系的にマーケティングを学んでみたいと思わせてくれたのです。仮にマーケティングを学ぶ必要がない人でも、小説として楽しみ笑えますので、読んで損のないところが素晴らしい。最後のオチもしっかりしていました。ということで本の評価は★4とします。竹内さん、青木さん、良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・お客様の声・・・ビフォー・アフターの2つの質問をお客にぶつけるんです。・・具体的な感想になります(p80)


・口コミ・・・保証期間を10年から20年に延ばします・・・そこにコストがかかるので、広告ではなく、口コミでお客様の紹介をお願いしている」と言えば、だいたいのお客は納得してくれます(p85)


・コーヒーを販売する会社は、市場を拡大するマーケティング・・・コンビニで淹れたてのコーヒーを売るようになったし、コーヒーサーバーを置く会社も増えた(p252)


・BtoC・・いきなり新しいお客を探そうと思っても、広告費ばかりかかってしまいます。だから、まずは過去にライフ商事のマットレスを買ってくれたお客にDMを出す(p264)


・スイーツ・・・最初から、完璧な商品を作って売ろうとしないことです・・・売れなければ、すぐに捨てて、次の新しい商品を開発(p302)


▼引用は、この本からです
「猿の部長 マーケティング戦略で世界を征服せよ!」竹内 謙礼 , 青木 寿幸
竹内 謙礼 , 青木 寿幸、PHP研究所


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次

第1章 一戸建てを「即完売」させることが、なぜいけないのか?
第2章 商品が売れない理由は、お客との付き合い方に問題がある
第3章 競合も多く、価格競争も激しい業界で生き残る方法
第4章 新しい市場を自分たちで作る
第5章 マーケティングを実行する時に必要になること



著者紹介

 竹内 謙礼(たけうち けんれい)・・・経営コンサルタント。(有)いろは代表取締役。大学卒業後、雑誌編集者を経て、観光牧場「成田ゆめ牧場」の企画広報に携わる。楽天市場に出展し、3年目に年商1億円を達成。2年連続で楽天市場の「ベスト店長賞」を受賞。「タケウチ商売繁盛研究会」主宰。


 青木 寿幸(あおき としゆき).・・・公認会計士・税理士・行政書士。日本中央税理士法人代表社員、株式会社日本中央会計事務所代表取締役。大学在学中に公認会計士2次試験に合格。卒業後、アーサー・アンダーセン会計事務所。その後、モルガン・スタンレー証券会社、本郷会計事務所で、M&Aのアドバイザリー、不動産の流動化、節税対策の提案などを行う。平成14年1月に独立し、株式会社日本中央会計事務所と日本中央税理士法人を設立して代表。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ブログランキング/>にほんブログ村


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
>>バックナンバー
登録無料
 

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 : ,


コメントする


同じカテゴリーの書籍: